『This War of Mine』は市民の視点から戦時下の圧政を描いた異色作です。プレイヤーは兵士ではなく、生き延びようとする一般市民を操作します。食料不足や略奪、戒厳令といった日常的な暴力が、制度化的な圧制の恐ろしさを伝えます。特に夜間に他の住民から物資を盗むかどうかの選択は、倫理観を大きく揺さぶられます。戦争という異常事態がいかに人間を変えるか、ゲームシステムを通じて体感できるのが特徴です。
最近読んだ中で特に印象に残っているのは、'No Game No Life'のシュヴィと白の関係を深掘りしたファンフィクションです。元々はライバルとして火花を散らす関係だったのが、徐々に互いの才能を認め合い、やがて複雑な感情へと発展していく過程が丁寧に描かれていました。特に白の内面の変化が繊細で、ゲームを通じて相手を理解していく様子に引き込まれました。
この作品の素晴らしい点は、敵対関係の緊張感を保ちつつ、微妙な距離感の変化を自然に表現しているところです。最初は言葉少なだった白が、少しずつ心を開いていく描写は胸に迫るものがありました。作者の筆致が二人の心理描写に長けており、感情の揺れが手に取るように伝わってきます。