最近気になっているのはインディーゲームの'What Remains of Edith Finch'。各家族成員の死を幻想的に描くアンソロジー形式で、特にLewisの章が秀逸。現実逃避のファンタジーと突然の事故死の対比が、『他人に気づかれない消え方』への切ない願望を感じさせた。
対照的に、'To the Moon'では認知症の老人が記憶を改変して叶える『穏やかな最期』がテーマ。医療倫理という難しい問題を、ゲームならではのインタラクティブ性で問いかける。この両作に共通するのは、死そのものよりも『どう生き、どう記憶されるか』に焦点を当てている点。ゲームという媒体が、教科書的な道徳説教ではなく、体験を通じて死生観を育むのに最適なんだと実感する。
2026-08-10 11:31:00
4
Xavier
読書民
料理人
マルチプレイヤーゲーム『Sea of Thieves』で面白い現象を見た。プレイヤー同士が戦闘後に『GG』(Good Game)とチャットで挨拶し合い、沈んだ船を見送る習慣だ。勝敗を超えたこの儀式的な行為は、バトルロワイアル系ゲームの『丁寧な自殺』動画文化にも通じる。
一方、'The Stanley Parable'の滅びルートはメタ的な皮肉が効いている。プレイヤーの選択無力さを強調するため、主人公が文字通り『消去』される演出は、ゲームデザインと物語が一体となった稀有な例。こうした作品群が示すのは、デジタル空間における死の表現が、現実のタブーを超えた創造的な実験場になっていることだろう。