シグルドとディアドラの関係を考える時、どうしても『ギリシャ悲劇』を連想してしまいます。美しく純粋な愛情が、血縁という忌まわしい運命によって引き裂かれる構図は、まさに古典的な悲劇の様相を呈しています。
彼らの魅力は、お互いを疑うことなく信じ続けた点にあります。ディアドラが自らの出自を知った時、シグルドは一切動じませんでした。この無条件の信頼が、後の世代へと続く希望の
灯火となったのでしょう。
ただ、ゲームシステム上で結婚会話が短いのが少し残念。もっと二人の日常的なやり取りが見たかったです。それでも、限られた描写の中でこれだけ深みのある関係性を築き上げたのは、やはり『聖戦の系譜』のシナリオの凄みだと思います。