ソフィア・コッポラの短編作品といえば、2017年に『The Beguiled』のプロモーションとして制作された『A Very Murray Christmas』の一部が思い浮かびます。彼女の繊細な演出が光る小品で、ビル・マーレイを中心にクリスマス仕立てのコミカルなストーリーが展開されます。
また、若手時代の実験的な短編として『Lick the Star』(1998)も存在します。14分ほどのブラック・コメディで、女子高生たちの微妙な人間関係を独特のタッチで描いています。彼女の長編作品に見られるテーマの萌芽がすでに見て取れる興味深い作品です。
コッポラの短編は商業作品よりもアート性が強く出る傾向があり、彼女の真骨頂とも言える美意識が凝縮されています。