俳優の力強さが画面から溢れ出す瞬間って、なぜか鳥肌が立つよね。『Breaking Bad』のブライアン・クランストンが演じたウォルト・ホワイトの変貌ぶりは圧巻だった。最初はおとなしい化学教師だったのに、最終シーズンでは冷酷な麻薬王へと変貌する過程で、彼の目つきや仕草が徐々に変化していく様子は見事。特に、地下倉庫で"I am the danger"と呟くシーンは、静かな怒りと威圧感が混ざり合って、ゾッとするほどリアルだった。
最近では『Peaky Blinders』のキリアン・マーフィーも忘れられない。トミー・シェルビーの無表情な顔の奥に潜む狂気と計算高さを、たばこの煙りひとつで表現する手腕は天才的だ。銃を構える前にほんの一瞬だけ眉を動かすとか、そういう微妙な表情の変化にこそ役者の本領が現れるんだと思う。