語感の違いを念頭に置くと、ざっくばらんの英訳は単に一語で済ませられないことが多いです。僕は会話で「ざっくばらんに言えば」と出てきたら、まず場面と話者のキャラクターを見ます。カジュアルで親しい相手なら "be frank" や "to be frank" が自然ですが、これだけだとややフォーマル寄りに響くこともあります。
一方で軽やかな雑談の雰囲気を残したいときは "to be candid" や "let me be candid"、あるいは "to put it plainly" などが使えます。僕が訳した小説の一節では、語り手のラフさを保つために "honestly" を選び、結果的に原文の肩の力を抜いた調子を保てました。翻訳では語彙の直接対応よりも、発話のトーンと受け手の期待を優先することが多いと感じています。
英語で「ぶざま」を表現するなら、'awkward'が一番しっくりくる気がする。ネイティブが使うニュアンスとしては、恥ずかしい失敗やぎこちない様子を指すことが多い。
例えば、『フレンズ』のチャンドラーがよくこの言葉を使うシーンを思い出す。転んでしまったり、変なジョークを言って空気を読めなかったりする状況で、'That was so awkward!'って言うんだ。日本語の「ぶざま」と同じように、本人も周りも気まずい感じが伝わってくる。
ただし、'awkward'は必ずしもネガティブだけではない。初デートの緊張した雰囲気を'awkward silence'と表現したり、人間関係の微妙な距離感を表すこともある。日本語より幅広い使い方ができるのが面白いところだ。