箇条書きにして手早くまとめるのが好きだ。まず原文を確保、次に発言者と出典、続いてその一言が生まれた直前の状況を書き留める。こうすると単なる名言集ではなく、使いどころが分かるコレクションになる。たとえば『デスノート』の一節を扱うときは、発言者がどの立場か、相手が何を求めていたかまでメモしておくと解釈がぶれない。
そのあと評価軸を決める。説得力(論理的か)、感情訴求(胸を打つか)、ユーモア(皮肉や揶揄の機微)、再利用性(会話で使えるか)の4つでざっくりランク付けすることが多い。これで同じ「
論破系」でも、論理的に切り返したものと感情で削るものを区別できる。翻訳や要約を自分の言葉で付けると、語感の違いも記録できる。
公開する際は見出しやタグで検索を助け、引用はできるだけ正確にして出典を明記する。ジョークや挑発目的で使われがちな名言は、文脈を示さないと誤用されやすいから注意が必要だ。僕はこのやり方で自分用の名言データベースを作っているが、仲間に貸すときは注釈を付けるようにしている。