フランス語には『縁』を美しく表現する言葉がたくさんありますね。
『Les rencontres sont des cadeaux du ciel』(出会いは天からの贈り物)という言葉が特に心に残っています。偶然の出会いを神聖なものとして捉える感覚が、フランスのロマンチックな精神をよく表していると思います。『Le destin nous unit』(運命は私たちを結びつける)という表現も、縁を運命的なものと考えるフランス人の感性が光ります。
パリの古本屋で見つけた詩集に『On ne choisit pas ses racines, mais on choisit ses fleurs』(根は選べないが、花は選べる)という一節がありました。血縁という与えられた縁と、自ら育む縁の両方を認めながら前向きに生きる姿勢が伝わってきます。
日本語の「虚」を英語に訳す時、一番近いのはおそらく『emptiness』かな。でも、これだけでは全然足りないんだよね。『虚』って漢字には「からっぽ」という物理的な意味だけでなく、「むなしい」「意味がない」といった精神的なニュアンスも含まれる。
英語の『void』もよく使われるけど、これだと宇宙的な広がりを連想させてしまう。『vanity』だと「虚栄心」に偏りすぎるし、『futility』は「無益さ」に焦点が当たりすぎている。『The Great Gatsby』の終盤で語られる「虚しさ」は『hollowness』と表現されてるけど、これも文化背景によって受け取り方が変わる。
面白いのは、日本語の「虚」には仏教的な「空」の概念も少し含まれていること。英語圏の人がこのニュアンスを完全に理解するのは難しいかも。翻訳って本当に深いなって思う。