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『血道』の英語表現を考えるとき、まず思い浮かぶのは『fanaticism』という単語です。でもこれは宗教や政治的な過激主義を連想させるので、日常的な恋愛や趣味に使うには強すぎます。
『血道』の面白いところは、対象への異常なまでの執着を、ある種の美徳としてとらえるニュアンスがあることです。英語の『addiction』は否定的すぎるし、『passion』はポジティブすぎる。『single-minded devotion』が比較的近いかもしれませんが、これも少し違う。
結局のところ、文化によって情熱の表現方法が異なるのだと思います。日本語の『血道』には、対象への献身をどこか滑稽ながらも愛おしく思うような、複雑な感情が込められている気がします。
英語で『血道』を表現するのは本当に難しいです。『be crazy about』はカジュアルすぎるし、『be devoted to』は宗教的な献身に聞こえる。『blood path』と直訳しても全く通じません。
私が思うに、『血道』のニュアンスを英語で表現するには、複数の単語を組み合わせる必要があります。例えば『blind obsession』や『unhealthy fixation』あたりが近いでしょうか。でも日本語の『血道』には、どこか哀れみを込めたような、共感まじりの表現でもありますよね。英語だと完全にネガティブな評価になってしまう。
この違いは、情熱に対する文化的な価値観の違いかもしれません。英語圏では過度な執着はあまり好まれない傾向がありますから。
英語に『血道』の完全な対応表現はないと思います。『be smitten with』は恋愛に限定されるし、『be hooked on』は依存症っぽい響きがある。『血道』の持つ、人生を賭けるような熱量を表現するのは至難の業です。
『have a one-track mind for』も考えましたが、これは単に集中しているという意味で、情熱の深さが伝わりません。『be besotted with』は酔ったような恋愛感情を表し、『be engrossed in』は一時的な没頭を示す。
『血道』という言葉には、長期間にわたる持続的な熱狂が含まれています。この時間的要素も英語で表現するのが難しい点です。
日本語の『血道を上げる』という表現には、情熱や執着のニュアンスが強く含まれていますよね。英語で近い表現を探すと、『be head over heels』や『be obsessed with』が挙げられますが、どちらかというと恋愛対象に使われることが多い印象です。
『血道』の持つ、どこか病的で一途なニュアンスを完全に表現するのは難しいかもしれません。『be infatuated with』も使えますが、これだと軽い恋愛感情に聞こえてしまいます。『血道』の持つ、人生をかけるような強い執着まで伝えるには、『be consumed by』や『be fixated on』の方が近いかもしれません。
文化背景の違いもあって、日本語の『血道』には諦めの悪さや執念深さまで含まれているように感じます。英語ではむしろ、そのようなネガティブなニュアンスを避ける傾向があるのかもしれません。