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漫画『大家さんは思春期』の古アパートが好きです。昭和の面影を残すボロい建物と、個性的な住人たちの交流がほのぼのと描かれています。特に大家さんと女子高生の擬似家族関係が、アパートという空間を介して育まれていく過程が秀逸。建物の老朽化と人間関係の深化が対照的に表現されていて、最後の改装シーンでは思わず涙がこぼれました。
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』のアパートシーンは忘れられません。主人公たちが子供時代を過ごしたボロアパートが、成長後の再会場所に。壁の落書きや壊れた階段が当時のままという設定が、時間の経過と友情の不変性を同時に表現していて。狭い空間だからこそ生まれる距離感が、かえって本音を引き出す装置になっているんですよね。
ボロアパートを舞台にした作品で特に心に残っているのは『東京タラレバ娘』です。劣化した築40年のアパートが、30代女性たちの人生の拠り所として描かれています。
キッチンも風呂も共同という過酷な環境なのに、なぜか居心地が良く感じられる描写が秀逸。大家さんとの交流や隣人との些細な会話が、都会の孤独を埋める様子に胸が熱くなります。最後の引越しシーンでは、アパートそのものがもう一人の主人公だったことに気付かされました。
ゲーム『この素晴らしい世界に祝福を!』の外伝小説で、廃アパートが舞台となるエピソードがありました。水道もまともに通っていない建物で、キャラクターたちが必死に生活を築こうとする様子が。特に印象的だったのは、雨漏りする天井をバケツで受けながら、みんなで鍋を囲むシーン。貧乏でも前向きに生きる姿が、逆に豊かさを感じさせてくれた作品です。