意外とシンプルなんだけど、隠れ特性は『でんこうせっか』みたいな一瞬の華やかさではなく、攻撃力そのものをぶち上げる『はがねの心(違います)』じゃなくて、実際は『めんえき』でもない。
マリルの隠れ特性は『ちからもち』で、攻撃の基礎数値を事実上2倍にする効果がある。これがどう強いかというと、元の攻撃種族値が低くても、物理技を使うたびに桁違いのダメージを叩き出せる点だ。
僕は対戦でこれを最大限に活かすために二つの定石を使う。ひとつは先手を取れる優先技でフィニッシュを狙う型。速度が足りない分を『あくび』や補助でカバーするより、相手を削っておいて『でんこうせっか』的な役割をさせるより、優先技で最後に落とすほうが現実的だ。例えば火力の高い物理技と『あく』『みがわり』みたいな補助を組み合わせると、かなりの突破力になる。
二つ目は耐久との両立を図る運用。『ちからもち』があることで、攻撃に全振りしたアタッカーとしてだけでなく、攻撃とHPに振った中庸型でも仕事をする。道具は回復系や弱点保険を検討すると安定感が増す。正直、噛み合った瞬間の破壊力は格別で、対戦をしていて一番ワクワクする部分でもある。