心に残る切なさを求めるなら、'Clannad: After Story'は真っ先に思い浮かぶ。家族や日常の細やかな描写を通して、いつの間にかこちらの感情を引きずり出す力がある作品で、普通の生活の断片が重ねられていくたびに胸にじんと来る場面が増えていくんだ。
僕は特定のエピソードで言葉を失った経験がある。派手な出来事ではなく、日常の連なりがある瞬間に一度に切なさが襲ってくる作り方が本当に巧みで、画面の空気感、音楽、セリフの間合いが全部噛み合うと堪らない。登場人物たちの選択とその結果が回収される過程を見守るうちに、自分の人生の欠片まで思い返してしまうことが何度もあった。
感動的なシーンをたっぷり味わいたいなら、この作品の流れに身を任せてみてほしい。強い泣きどころが連続するタイプではなく、蓄積された感情がじわじわ来るタイプだから、終わったときには静かな余韻が残る。個人的には何度見ても最後の方でぐっと来る作品だと思う。