ラテン語の数字表現で気に入っているのは、'Septem artes liberales'(七自由学芸)。中世の教養体系を七という聖数でまとめた表現です。七という数字には完全性のニュアンスがあり、音楽・文法・修辞学・論理学・算術・幾何・天文という七科目の調和を暗示しています。こうした体系的な分類は、当時の知識への向き合い方を如実に物語っています。
おもしろい発見として、'Duo cum faciunt idem, non est idem'(二人が同じことをしても、それは同じではない)という法律格言があります。ここでの'duo'(二)は単なる人数ではなく、行為の同一性と結果の差異を対比させる修辞的要素。数字を使って人間の行為の複雑性を簡潔に表現した秀逸な例と言えるでしょう。