値踏みという表現は、キャラクターが相手をじっくり観察して実力や価値を測る場面を指すことが多い。視線や態度で相手を評価するニュアンスが含まれ、戦闘ものやスポーツものに頻出する表現だ。
『ハンター×ハンター』の天空競技場編で、ヒソカがゴンを初めて見た時に「ふ~ん」と言いながら上から下まで見回すシーンが典型的な値踏みだ。あの瞬間、ヒソカはゴンの潜在能力を計りにかけていた。『鬼滅の刃』で柱たちが炭治郎を初めて見た時、無言で威圧感を放ちながら実力を探る描写も同じカテゴリに入るだろう。
スポーツ漫画だと『黒子のバスケ』で青峰が桐皇学園の選手たちを「お前らじゃ足りない」と
一瞥する場面や、『スラムダンク』の流川が全国大会で相手選手を観察するシーンも値踏みの好例。敵か
味方かに関わらず、キャラクター同士が互いを測定し合う緊張感が作品の深みを増している。
値踏みは単なる観察以上の意味を持ち、その後の展開への伏線にもなる。キャラクターの洞察力や経験の差が表れる瞬間でもあり、読者にとっては登場人物の関係性を測るバロメーターとして機能するのだ。