具体的には、続編のコスト(取材、翻訳、校閲)に見合う見込み利益、既存の在庫と新刊が食い合わないか、海外版権が取れるかといった点を順にチェックする。伝記系の大著は長期的に売れることがあるため、『The Power Broker』のように分冊や増補版で寿命を延ばす戦略も検討される。結局のところ、出版社が続編にゴーサインを出すには市場性と社会的許容度、そして資金回収の見通しがクリアである必要があると考えている。
セシル・ローズのように人物像に賛否が分かれる題材だと、出版社は炎上リスクや学術的な正確さも評価に入れる。僕が見た例だと、『The Last King of Scotland』の映画化が原作の再発行や関連書籍の需要を生んだように、メディア化の可能性があれば一段と積極的になる。最終的には編集部、法務、マーケティングが揃って前向きな判断を下せるかどうかが鍵だ。