火力や道具に不安があっても、
飯盒炊爨は基本を押さえればぐっと敷居が下がる料理だと感じている。調理に慣れていないころは失敗が怖くて手を出しにくかったけれど、いくつかのルールとシンプルなレシピを覚えたら、楽しくて嬉しくなる出来栄えが何度も生まれた。
まずおすすめするのは王道の『炊き込みご飯』。材料は米2合、鶏もも肉小さめ1枚(小さめの角切り)、にんじん1/3本、きのこ適量、めんつゆ(2倍濃縮なら大さじ3)と水で全体の水量を2合分に合わせるだけ。準備として米は軽く研ぎ、30分ほど吸水させておくと失敗しにくい。飯盒に入れて強火で沸騰させ、ふつふつしてきたら弱火にして12分、その後火を止めて10分蒸らすのが私の基本。蒸らしで鍋底の蒸気が落ち着き、ご飯がふっくらする。炊き込みは具材に味が入る分、水分の微調整が要なので、最初は控えめにしておくと安全だ。
次に副菜として簡単に作れるのが『焼きおにぎり』。炊き上がったご飯を適量取って握り、醤油を薄く塗って蓋つきのグリルかダッチオーブンの縁で軽く焼くだけ。表面が香ばしくなるとキャンプ感が一気に上がる。レトルトのカレーや缶詰の味噌汁を添えれば、荷物も少なく満足度の高い食事になる。道具面では風防と安定した
五徳、耐熱グローブがあると火力管理がずっと楽だし、余ったご飯はアルミで包んで火で焼けば翌朝の雑炊にも使えて無駄がない。私は最初、火を怖がってしまったけれど、少しずつ火の色や音に耳を傾ける習慣をつけるとコツがつかめるようになった。失敗しても焦らずにリカバリーする方法を知っておくと、キャンプがもっと楽しくなるはずだ。