文化背景の違いをどう乗り越えるかが翻訳の鍵ですね。『原神』の英語テキストには西洋ファンタジー的な表現が多く、日本語版では少し和風テイストが加わっています。例えば『Knight of Favonius』は『西風騎士団』と訳されていますが、この『団』という字が与える印象は英語の『Knight』とは微妙に違う。
英語版の小説を翻訳する時、気をつけているのは『リズム感』です。英語の長い複文をそのまま訳すと、日本語として読みづらくなることがあります。例えば『The wind carried the scent of Cecilias as Diluc walked through the dawn-lit vineyards』という文なら、『ディルックが夜明けのブドウ畑を歩くとき、セシリア花の香りが風に乗って』と分割した方が自然。