吉田拓郎の『イメージの詩』は日本語独特のニュアンスが詰まった曲で、英訳するとなると言葉選びが本当に難しい。特に『イメージ』というタイトル自体が英語の『image』と似て非なるもの。歌詞の『誰かのために 生きてゆくなら』というフレーズは直訳すれば『If I live for someone』だけど、原曲の持つ献身的でどこか寂しげな雰囲気を出すには『To devote my days to another』の方がしっくりくるかも。
英語圏のポップスではあまり見ない『詩』という概念をどう伝えるかもポイントで、『poem』より『lyrics』や『verses』の方が自然に聞こえる場合もある。『涙のあとには 虹が架かる』のような比喩的な表現は『A rainbow spans where tears have fallen』とすると、英語圏のリスナーにも情景が浮かびやすい。翻訳は単なる言葉の置き換えじゃなくて、文化の架け橋になる作業だと思う。