『新世紀エヴァンゲリオン』の衝撃的な展開には、意外にも日本の神話体系が複雑に絡んでいます。特に第壱話で示されたセカインパクトの概念は、古事記における黄泉国からの帰還神話を現代風にアレンジしたもの。
使徒の名前に
旧約聖書の天使が使われているのは有名ですが、実はユダヤ教のカバラ思想より仏教の曼荼羅構成に近い。
庵野秀明監督が学生時代に熱中していた特撮映画の影響も見逃せません。使徒のデザインには『ウルトラマン』の怪獣より『ゴジラ』シリーズの廃墟描写が色濃く反映されている。第24話のあの有名なモノローグは、実は監督が20代の頃に書いていた自主映画の台詞を再構成したもの。こうした多元的な要素が、宗教的イメージと近未来SFを融合させる独特のスタイルを生み出したのです。