双子の娘を失い、冷徹な夫は狂った子供の日、夫である藤原司(ふじわら つかさ)は双子の娘を迎えに行く途中、初恋の相手である須崎寧々(すざき ねね)から電話が来た。彼は子供たちを道端に置き去りにし、私、葉月沙耶(はづき さや)に迎えに行かせた。
私は取引先を放り出し、慌てて駆けつけた。
だが手遅れだった。長女はその場で車に撥ね飛ばされ、次女は私の腕の中で痛がり、「お父さん」と呼び続け、力尽きた。
結局、救急車も夫も来ないまま、次女も死んだ。
私は二人の娘の遺体を抱き、道端でわめき泣いた。
一方、寧々はSNSにこう投稿した。【一番の愛は、いつでも駆けつけてくれること。あなたがいてくれて、私は一番幸せだ】
文字の後には赤い唇のスタンプが六つ続いている。
写真は夫と彼女が寄り添い、頭の上で手を合わせハートを作っている。
私は絶望し、それをスクリーンショットし、彼に送った。【二人の娘より、彼女の方が大事?】
葬式の日になり、彼はいらだった感じで返した。【もう七歳なのに、まだ面倒見なきゃいけないのか?】