峰打ちって聞くと、真っ先に『るろうに剣心』の緋村剣心が思い浮かぶよね。あの華麗な斬撃とは対照的に、実際の剣道では命を奪わない技術として発展してきた歴史がある。
現代の競技剣道では、峰打ち自体が有効打突として認められていないけど、形稽古や古流武術では『刀背で制する』概念が残っている。例えば全日本剣道連盟の制定形七本目に、鍔迫り合いからの峰打ち動作がある。あれは相手を殺傷せずに制圧する武士の知恵が感じられる。
興味深いのは、防具の進化と共に
竹刀の峰側を使う技術が廃れた点。でも護身術として考えると、ナイフ対策などで棍棒の要領で峰打ちする方法が海外の武術家に研究されてたりするんだ。