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包帯を扱うときの基本から説明するね。
最初に私が強調するのは、出血のコントロールが第一であること。手をよく洗い、使えるなら手袋をつける。そのうえで、清潔なガーゼや布で傷を直接押さえて圧迫止血を行う。強い出血が続く場合は圧迫を続けながら医療機関を受診することを勧める。止血がある程度落ち着いたら、傷の表面に付いている泥や大きな異物を取り除くが、深い異物は無理に抜かない。
次に洗浄と消毒の手順だ。流水で傷周辺と表面をしっかり流し、石鹸で周囲の皮膚を優しく洗う。それから、消毒薬を使うときは刺激の少ないものを選び、傷に直接スプレーするかガーゼに含ませて周囲から中心へ拭き取るようにする。アルコール系はしみて痛むことがあるので、深い創や面積が広い場合は使用を控えることがあると私は案内する。
乾燥させたのち、無菌ガーゼを傷に当ててから圧迫を保てるように包帯で固定する。包帯はきつく巻きすぎず、指先の色やしびれがないかを確認する。包帯は汚れたり濡れたりしたら交換し、発赤・腫れ・膿が出るなどの感染兆候があれば早めに医療機関に相談するようにしている。破傷風の心配がある場合や、裂けた創、深い刺創は縫合や専門的処置が必要なので受診を促すつもりだ。
実演で説明するとき、いつも強調するのは傷の観察と止血の優先だ。軽い切り傷ならまず流水で洗って乾かし、消毒してからガーゼを当てて包帯で固定するという順序を私は示す。消毒の際は周りの皮膚から中心に向かって拭くとゴミが戻らずに済むので、その方法を好んで教える。
包帯の巻き方では、関節の近くなら動きを妨げないように余裕を持たせ、指やつま先など末端の色や感覚を必ず確認する。きつく巻きすぎると血流障害を起こすから、指で一枚の紙が入る程度の余裕を残す目安を示している。交換頻度は汚れた時点で行い、創の状態が悪化する兆候が出れば速やかに診察を受けるよう勧めるのが私のやり方だ。
教科書的な順序だけでなく、実際にやる場面を想像して話すよ。まず落ち着いて状況を確認し、自分の手の安全も確保する。それから私は出血点を見つけ、清潔な布やガーゼでしっかりと圧迫する。圧迫で止血できないときは継続して圧をかけたまま救急を呼ぶという選択肢を優先する。
止血がある程度できた後は流水で表面の汚れを流すことを重視している。強いこすりは避け、そっと洗い流す。消毒液は用途に合わせて使い分け、痛みが強く出る製剤は深い傷では使わない方がいいと説明するつもりだ。乾燥させたら無菌の材料で覆い、包帯やテープで固定する際には動きのある部位ならしっかり、末端部では血行を阻害しない緩さに気を配る。
包帯交換のタイミングや頻度も示す。基本は最初の24時間で状態を確認し、その後は汚れたり濡れたりしたら交換すること。発熱や創の悪臭、赤みの拡大を見たら放置せずに専門家に診せるべきだと私は繰り返して伝えている。