王室の活動を追いかけていると、慈善の“やり方”に工夫が見えることが多い。キャサリン妃の場合は、とくに幼児期の重要性に重心を置いた取り組みが目立つ。
昔ながらのチャリティ活動だけでなく、研究と政策を結びつけるスタンスを取っていて、'Royal Foundation Centre for Early Childhood'の立ち上げはその象徴だと感じる。ここでは科学的な知見を集め、子育て支援や保育のあり方に関する提言を行っている。私が興味深かったのは、単に寄付や式典に出るだけで終わらず、データ収集や専門家との連携を進めている点だ。
加えて、保護者向けの情報発信や、幼児期の発達が長期的に与える影響についての啓発にも力を入れている。'5 Big Questions on the Under-Fives'のような全国規模の調査を通じて、実際の家庭の声を政策に反映させようという姿勢が伝わってくる。こうした活動は、単発の寄付よりも長く社会に残る変化を生むと思うし、私もそういうやり方に共感している。