私を照らす陽は、あなたじゃない四季木実(しき このみ)は、植物状態に陥った恋人の平穏な目覚めと無事を願い、幾度も古寺に祈りを捧げた。
そしてついに――古賀亮(こが りょう)は目を覚ました。
だが、彼女を待っていたのは、毎晩繰り返される屈辱だった。
かつて自分に属していたすべてを彼は奪い取り、それを彼の初恋の笑顔のために差し出したのだ。
心が砕け、魂までも擦り切れた木実は、ついに彼のもとを去る決意をする。
その瞬間、彼女を顧みることのなかった男は、狂ったように崩れ落ちた。
血まみれの身体で地にひれ伏しながら、彼は何度も繰り返す――
「木実、お願いだ。もう一度、俺を愛してくれないか……」