Mag-log inギャップに悩むエリート商社マン(受け)がハマった相手は年下大学生(攻め)だった。 容姿端麗、頭脳明晰、エリート商社マンの高嶺司は、今夜も好みの男性と熱い夜を過ごしていた。 けれど、彼が満たされることはない。 なぜなら、司には秘密にしている性癖があった。それは、攻めではなく〝受け〟だということ。 そんな時に出会った大学生の涼。 司は欲求を満たしてくれる涼との営みに次第に溺れていく。 しかし、涼にも秘密があって…… 過激な駆け引きの末、拗らせた2人が辿り着く結末とは?
view more涼の実家は、俺の自宅から車で一時間程の所にあった。「涼、車どこに停めればいい?」「実家の駐車場に停めて。もう少しで着くから」俺はゆっくりと車を走らせた。そろそろ、涼の実家に到着する。俺は極度の緊張感に襲われていた。______________________「司さん、行こう」「ああ」涼の実家の駐車場に車を停めた俺は、シートベルトを外し、深呼吸をした。すると、涼が俺の右手に自分の手を添えた。「大丈夫。二人で乗り越えよう」俺の気持ちなんて お見通しと言わんばかりに、涼は優しく微笑んだ。涼は俺にとって、最高に格好よくて、可愛い恋人だ。だから、たとえ俺たちの関係を認めてもらえなくても、俺は涼と離れるつもりはない。「行こうか」「いつもの司さんだ」「涼のおかげ」俺は車から降りた。そして、助手席にまわりドアを開けた。「司さん、ありがとう」「どういたしまして」すると、玄関の方から女性の声が聞こえてきた。「あら、いらっしゃい」「母さん、びっくりさせないでよ」「だって、涼が恋人を連れてくるなんで初めてだから嬉しくて。ずっと、窓から見てたの」「そんな事だろうとは思ったけど」俺は涼と彼の母親との様子を黙って眺めていた。二人とも笑顔で話している。俺の家族とは大違いだ。何においても一番でなければ認めなかった父。父に従順な母。子供の俺が見ても、夫婦関係は冷めきっていた。それなのに、外面はいい親を演じる両親に俺は嫌気がさしていた。「そちらの方がもしかして……」すると、俺を見つけた涼の母親が俺に声を掛けた。「ご挨拶が遅れて申し訳ございません。私、高嶺司と申します」「まぁ!本当にイケメンね!」「え?」「俺が、母さんに司さんは本当に格好よくて、頼りになる人だってよく話しててさ」「そうだったのか」俺はあまりにも想像と違う展開に動揺を隠せないでいた。「そんなことより、外は暑いわ。早く家の中に入って」 「司さんも来て」「ああ。お邪魔します」 俺は戸惑いながら、涼の実家に足を踏み入れた。______________________リビングに通された俺は、涼と並んでソファーに座った。「司さん、肩の力抜いて?」「分かってるけど」「抜かないならキスするよ」「おい、今はだめだ/」隣のキッチンで、涼の母親が冷たい飲み物を用意してくれている
俺の一週間の長期休暇は、あっという間に時間が過ぎ、残すところあと2日となった。俺たちは、温泉旅行から帰宅後すぐに、涼の荷物を俺の家に運び、同棲生活を始めていた。そして、今日は涼のご両親に挨拶へ伺うことになっていた。「司さん、準備できた?」「もう少し」俺は姿鏡の前に立ち、入念に服装を確認した。「なぁ、涼。ネクタイこれでいいかな?」「うん!俺は好きだよ。このブルーのネクタイ。司さんによく似合ってる」俺は柄にもなく緊張していた。仕事での大事なプレゼンよりも緊張している気がする。それだけ、俺にとって涼は大切な存在なのだ。だからこそ、涼のご両親にも俺たちの関係を認めて欲しい。これまで数々の挫折を味わってきた俺にとって、涼との関係を認めてもらえたら、それはもう奇跡なのだ。「司さん、緊張してる?」「とっても」すると、涼が俺を抱き締めた。俺は涼の背中に腕を回し、彼の体温を感じた。「司さんは俺の自慢の恋人だから、自信持って!それに、司さんには僕がついてる。だから、いつもの格好いい司さんでいてね」「ん、分かった」「よし、そろそろ出ようか」「そうだな」俺は旅館で買った土産を持ち、涼と自宅を出た。涼も今ではすっかり慣れたのか、フロントのコンシェルジュへの挨拶にも余裕を感じる。「行ってらっしゃいませ。高嶺様、桜庭様」「木村さん、行ってきます」「コンシェルジュの方と仲良くなったのか?」「あれ?司さんやきもち?」「違うけど」本当は違わない。ここに長く住んでいる俺でも知らないコンシェルジュの名前を涼は知っていた。涼は社交的で、人付き合いも上手い。だからこそ俺は時々不安になる。「こないだ宅配便が届いてさ。その時に、預かってもらって。名前は名札を見た。毎日、俺に挨拶してくれる人の名前は覚えたいなって」「なるほど」「だから、司さんが心配するようなことは何もないよ」「だから心配してない」「そうなんだ」「ああ」俺は車のロックを解除した。俺が運転席に乗り込むと、続いて涼も助手席に座った。俺はエンジンをかけ、シートベルトを締めた。「涼もシートベルト締めて。んっ/」涼が不意打ちで俺の唇にキスをした。俺は思わず吐息を漏らした。「素直じゃないから」「だからって、ここでするなよ//」「あ、やっぱり。やきもち妬いてたんだ」「そうだよ。わるいか」「わるく
食事を終えた俺は、一人掛けのソファーに座り、寛いでいた。涼は俺のすぐ傍の畳に寝転んでいる。「畳って落ち着くね。俺ん家のアパートに和室はないから」「それをいうなら、俺のマンションにもないな」「司さんのマンションは、桁違いに豪華だからね」「でも、あの家に独りは寂しい時もある」そういいながら、俺は煙草を一本咥え、火をつけた。「俺も頂戴」「だめ」「なんで?」「身体に悪い」「司さんは吸ってるじゃん」「やめられなくなるから」「ふーん」すると、涼は起き上がり、俺と向き合った。そして俺が煙を吐いた時、涼は俺の唇にキスをした。「まずっ」「ははっ、だから言っただろ」俺は灰皿で煙草の火を消した。「こっち来る?」「うん、行く」涼は俺の膝の上に座った。俺は涼を後ろから抱き締めた。「司さん、くすぐったいよ」「ん?」「わざとでしょ」「うん」ずっとこのままで居られたら。そう思うくらいに、今、俺は満たされている。「ねぇ、司さん、家に帰ったら何したい?」「ゆっくり寝る」「なにそれ」涼が笑った。俺は思い切って涼に聞いてみることにした。「あのさ、前にも話したけど、俺のマンションに来ないか?」「ほんとにいいの?」「もちろん」俺が体調を崩す前、同棲の話はした。だが、俺の体調が落ち着くまではと思い、それから話さずにいた。「俺も司さんと一緒に住みたい。残りの休みのやること決まったね」「そうだな」「でも、俺、荷物少ないから、引っ越しすぐに終わりそう」「早く終わったら、引越し祝いしようか」「蕎麦食べるの?」「それもいいな。早めに涼のご両親にも挨拶にいかないと」「うちはいいよ」「さすがにそれは……」「分かった、なら今言う」「今!?」「そんなに驚かなくても大丈夫だよ」涼は机に置いてあるスマートフォンを手に取り、電話を掛けた。もちろん、その相手は……「もしもし、母さん。俺だけど、うん、元気だよ。今日は話したいことがあってさ。前に話しただろ?司さんのこと。一緒に住むことにしたから。うん、その報告。近いうちに、司さんと会いに行くね。ありがとう。母さんも、体調気をつけて。またね」涼は電話を切った。「これで大丈夫」「いいのか?」「うん。母さんには司さんとのこと話しててさ」「俺の休暇中に、ご挨拶に伺おうか」「そうだね。って、司さ
俺と涼は再び露天風呂に浸かっていた。「明日には帰らないとね」「そうだな」「あっという間だなぁ」涼が外を眺めながら呟いた。「また旅行しよう。二人で」「行く!次はどこがいいかな?司さんの行きたいところは?」「涼しいところ」「司さん、暑いの苦手?」「苦手」「海とか、プールは?」「却下」俺はきっぱりと答えた。「えー、司さんと夏らしいことしたいのに」涼の言葉で俺はふと、旅館の入口で見たポスターを思い出した。「花火」「ん?」「今夜、この近くで花火大会があるらしい」「ほんと!?」「ああ」「行く!行きたい!」涼は嬉しそうな顔で俺を見た。「分かったよ。行こうか」「やった!」涼は自分の気持ちに素直に生きている。そこが俺には羨ましくもあり、愛おしくもある。「司さん、のぼせた?」涼は心配そうに俺の顔を覗き込んだ。「大丈夫だよ」俺は涼に微笑み、額にそっとキスをした。「司さん/ずるい……//」「ははっ、先出るから」「え、キスして逃げる気?」「さぁな」涼と過ごす穏やかな時間は、俺にとって何にも代えがたいものだ。俺たちは、昼食の時間まで部屋でまったり過ごすことにした。「昼食は、部屋に運んでもらうか?」「うん、それがいい!」「分かった」早速、俺はその旨を受付に伝えるべく、部屋から電話を掛けた。「はい、その時間で。はい、よろしくお願い 致します」すると、涼が俺を見つめていた。「どうした?」「司さんは格好いいなと思って」「いつもと変わらないだろ?」「だから、何時も格好いいんだよ」涼は上目遣いで俺を見た。「こんなに格好よくて、優しい人が、俺の恋人だなんて未だに信じられないよ」やばい、可愛すぎる。ベッドでは俺を攻めまくるくせに、普段はこんなにも可愛い涼に俺は溺れっぱなしだ。「涼、俺に襲われたいの?」「襲えないくせに?」すると、涼は俺の首に腕を回した。「司さんは格好いいけど、あなたを抱くのは俺だから」涼は下唇を舌でペロッと舐めた。先程の可愛い涼は何処へ……「今夜も楽しみだね」涼は悪戯な笑みを浮かべた。コンコンコン……その時、部屋のドアをノックする音が聞こえた。俺は立ち上がり、ゆっくりとドアを開けた。「失礼致します。お食事をお持ちしました」「ありがとうございます」「お部屋までお運びしてもよろ
涼と恋人関係になってから3日が過ぎた。しかし、涼からの連絡は一切ない。俺は、今日も圭のバーでひとり寂しく酒を煽っていた。「司、飲みすぎ」 「少しくらいいいだろ?明日休みだし」「そんな飲み方、司らしくないわ」そういうと、圭は俺からグラスを取り上げた。「おい、返せよ」「嫌よ。今の司に出すお酒はない」「なら帰る」「ね、司。友人として言わせてもらう。頭冷やしなさいよ」「分かったよ」俺はテーブルに1万円札を置くと、足早に店をあとにした。足がフラフラする。 頭もクラクラする。 真っ直ぐ歩けない。「あ、すみません」俺は通行人にぶつかった。「お兄さん、格好いいね。ひとり?」な
司さんと過ごした夜から1週間が過ぎた頃、俺はバーに顔を出した。そこには、圭ちゃんと談笑する司さんが居た。司さんにまた会えた。やはり俺と司さんはこうなる運命なのだろう。俺は目を閉じ、深呼吸をしてから店に足を踏み入れた。「いらっしゃい。涼くんじゃない。久しぶり」「こんばんは。来ちゃいました。司さんもお久しぶりです」俺はさりげなく司さんの隣に座った。相変わらず、綺麗な顔をしている。その司さんが快楽に溺れていた姿を思い出すと、身体中がゾクゾクした。早く司さんに触れたい。俺の欲望は疼いた。俺はそっと司さんに足を絡めた。誰にも見られない死角で触れ合うのは、それだけで気分が高揚した。司さんの頬が
俺が司さんを知ったのは大学の友人の話がきっかけだった。その友人は司さんに遊ばれたと俺に泣きついてきた。俺は、友人が泣くほど本気になった人に興味がわいた。そして、俺は教えてもらったゲイバーへ頻繁に通うようになった。ゲイバーに通い始めて、数ヶ月がたった頃、俺は初めて司さんと会った。第一印象は、〝綺麗なひと〟だった。吸い寄せられるような瞳、サラサラの黒髪、長い指、司さんの全てに俺は目が離せなかった。その日から俺は、司さん目当てでバーに通うようになった。その甲斐あって、バーのママの圭ちゃんとも親しくなった。圭ちゃんは、司さんの高校の同級生らしい。司さんも圭ちゃんの前では、本音を話しているように見
「どうぞ」俺は部屋のドアを開け、涼を招き入れた。「すごいっ、スイートルームってこうなんだ!」「このホテルは夜景が一望できるんだよ」 「夜景を見ながらするのもいいですね」そう来たか。想像したら身体が火照ってしまった。でもまだその時ではない。「涼、先にシャワー浴びておいで?」「だから、俺、そんなこと気にしないって言ったでしょ?」涼はニヤッと笑うと、俺をソファーに座らせた。「焦らしプレイですか?」「いや、そんなつもりは……」「なら早くズボン脱げよ」俺を見下ろす涼の視線が堪らない。俺は言われた通り、ベルトを外しズボンを脱いだ。「ははっ、パンツ越しでも分かるくらい大きくな