『The Song of Achilles』の朗読版は、言葉以上の感情が伝わってくる傑作です。パトロクロスとアキレスの間の深い絆が、声優の微妙な抑揚や沈黙の瞬間を通じて浮かび上がります。特に戦場での別れのシーンでは、言葉を失った悲しみが呼吸の乱れやため息だけで表現され、聴き手の胸を締め付けます。
最近聴いた中では『Call Me by Your Name』のオーディオブックも印象的でした。エリオとオリヴァーの関係が成長する過程で、2人の間の緊張感や未熟な感情が、会話の間合いや自然音の効果で生き生きと描かれています。夏の終わりに2人が別れるシーンの無音の瞬間には、全ての言葉が無駄に思えるほどの情感が込められていました。