愛してるなんて言わないで紀田明(きた あきら)に三年も片想いし続けて、告白するたびにその場でフラれてきた。
それなのに、十八歳の誕生日になって、なぜか彼は私の想いを受け入れてくれた。
その夜、彼のまやかしの優しさに惑わされ、すべてを委ねてしまった。
それから一年後、妊娠を告げると、彼はそっけない言葉だけを残し、そのまま雲隠れのように消えた。
手術費用を必死に稼いで、病院を出て、再会したのは、個室でくつろぐ彼だ。
「夕恵(ゆえ)か?孕んだから堕ろしたんだ。しばらくヤれなくてさ、マジでつまんないんだ」