モラトリアム期間という言葉は、心理学で使われる概念で、主に青年期に社会的な責任や決定を先延ばしにしている期間を指します。例えば、大学院に進んで就職を先送りにしたり、就職活動を控えめに行うような状態です。この期間は社会的に許容される『猶予期間』というニュアンスが強いですね。
一方ニートは『Not in Education, Employment or Training』の略で、教育も受けておらず、働きもせず、職業訓練もしていない状態を指す厳密な統計用語です。モラトリアムが一時的な猶予だとすれば、ニートはより長期化・固定化した状態と言えるでしょう。両者の決定的な違いは、社会との関わり方にある気がします。モラトリアム期間の人々は将来への模索を続けていますが、ニート状態の人々はその模索さえ停止している場合が多いのです。