昨年聴いた『The Last Podcast』で、美術界を震撼させた贋作事件のドキュメンタリーシリーズが印象的だった。
オランダ人画家ハン・ファン・メーヘレンの生涯を追った回では、ナチス高官へ売りつけた偽フェルメール作品の制作過程が音声で再現され、筆致の解析から化学的な古色処理まで、犯罪者的才能の恐ろしい魅力が伝わってきた。
特に興味深かったのは、戦後法廷で自ら絵筆を握り贋作を証明するシーンの臨場感で、裁判記録をもとにした声優の熱演が耳に残る。
戦争史に興味があるなら、'WWII in HD Colour'の第5章が擲弾兵の任務を克明に記録している。
このドキュメンタリーでは、第二次大戦中の擲弾兵が単なる歩兵支援ではなく、塹壕戦や市街戦でどのように戦術的枢要点を確保したかを分析。実際の従軍記録と専門家インタビューを交え、手榴彈の投擲距離から陣地制圧までの連携を解説している。
特に印象的だったのは、1944年アーネムの戦いでイギリス空挺部隊の擲弾兵が橋梁守備に果たした役割の再現シーン。限られた弾薬で如何に効果的に敵を撹乱したかがよく分かる構成だ。