音楽の使用権の問題も見逃せない。かつて『Back to the Future』の一部リリースで楽曲差し替えが起きた例があるように、ここでもサウンドトラックの再交渉や差し替えが生じる可能性がある。映像の縦横比やカラーグレーディング、字幕のフォントと位置など細かな調整も行われ、最終的に日本の観客に届ける“見映え”が変わることになる。最終判断は商業的な見込みと文化的配慮のバランス次第だと感じている。
この手の決め台詞が出ると、つい笑ってしまう。特にあの名台詞『I\'m too old for this shit.』は、日本語にするときの幅が広くて面白いんだ。
まずは直訳寄りで攻めると「こんなクソにはもう年を取りすぎた」という感じになる。英語の汚い言葉をそのまま出すことで元の投げやりな怒りが残る。逆に放送用ややわらかくするなら「こんな仕事、もう年なんだよ」として、皮肉と諦めを残しつつ聞きやすくする手もある。
仲間内のネタとしては「もうこの手のクソは勘弁だ」みたいに口語で落とし込むのが受けが良い。どの訳を選ぶかで観客が受け取るニュアンスが変わるので、ファン翻訳はいつも遊び心がある。'Lethal Weapon'のあの瞬間は、言葉のニュアンスで笑いにも共感にも転ぶのが魅力だと思う。