近距離でのパンチのある銃声は瞬時に緊張感を生み、逆に遠くでかすかに聞こえる小さなパンという音は不安をじわじわ積み上げる。リアルな録音素材や物理ベースの減衰処理が施されていると、撃たれた側の恐怖や撃つ側の重厚感が同じ画面上で両立する。僕は'Call of Duty'のマルチプレイで、武器や弾薬、銃身の種類ごとの音の違いで相手の装備を推測したことが何度もある。
リアル志向のタイトルでは、弾の種類ごとの音色差やマズルフラッシュのタイミング、発射の前後に聞こえる金属音やスプリング音など、微細な手がかりが重要になる。'Escape from Tarkov'のサウンド設計は、こうした情報をプレイヤーに与えることで戦術的な判断を促し、没入を深めていると感じた。音が正確だと、視覚が制限されている状況でも行動に自信が持てるからだ。