ある曲を初めて聴いたとき、自然と涙が出ることがある。そういう経験を何度か重ねてきて、自分が恋愛ソングに求める要素は“脆さの表現”だと気づいた。完璧ではない声、言葉に詰まる瞬間、矛盾した感情──そうした脆さがあると、一気に近く感じられる。 また、物語性の強い曲も好きだ。具体的な情景や登場人物が提示されると、自分の記憶と重ね合わせやすくなる。逆に抽象的でも構わないけれど、その場合は象徴的なフレーズや反復が大事で、心に残るフックになる。歌い手の解釈が見えると、カバーや別視点のバージョンを聴く楽しみも増す。 国や時代を超えて共感を呼ぶ曲は、言葉の壁を越える力を持っている。たとえば'Adele'の'Someone Like You'のように、ストレートな悲しみを潔く歌い切る曲は、国語が違っても伝わる普遍性がある。自分はそうした“正直さ”を大事にしていて、聴き終わったあとに少しだけ心が軽くなるような曲に惹かれる。