例えば、'Time After Time'(Cyndi Lauper)はシンプルなピアノとしみる歌詞で安心感を与えてくれる。空気を張らせる緊張感を欲しい時は'In the Air Tonight'(Phil Collins)のドラムブレイクが効く。穏やかな郷愁を誘う選曲として'Africa'(Toto)を入れると、メロディの懐かしさがプレイリスト全体に温かみをもたらす。
最初に入れたいのは'Billie Jean'(Michael Jackson)。拍子の取り方だけで引き込む力があって、どの場面でも効く一曲だ。次に'Livin' on a Prayer'(Bon Jovi)を加えると、ハードロック寄りの盛り上がりが出る。感情の滾りを緩やかにするために'With or Without You'(U2)のような叙情的なロックを挟み、ダンス寄りの爽快感を出すなら'Let's Dance'(David Bowie)を配置する。運動会的な熱さが欲しいなら'Eye of the Tiger'(Survivor)を最後の盛り上げにすると効果的だ。
リストの核にしたいのは、'Take On Me'(a-ha)の疾走感と高音の美しさ、'Sweet Dreams (Are Made of This)'(Eurythmics)の冷たくも中毒性のあるリフ、そして'Just Can't Get Enough'(Depeche Mode)のポップなシンセが織りなす幸福感。ここに'Don't You Want Me'(The Human League)の物語性を加えると、曲ごとに違う表情が楽しめる。
最後に落ち着いた流れを作るために'Everybody Wants to Rule the World'(Tears for Fears)の余韻を置くとバランスが良くなる。プレイリストは曲順で聴き手の旅路をガイドできるから、始まりは明るめ、途中で深いシンセ曲を挟み、終盤で風通しのいいナンバーにするのがおすすめだ。こうして自分の記憶と感情を呼び覚ます選曲が完成すると思う。