顔立ちと髪質を総合的に見て判断するのが近道だと考えている。
強風オールバックは直線的なシルエットを作るので、顔の“縦横のバランス”と“骨格の角度”がカギになる。鏡に向かって目や顎、髪の生え際の位置を観察して、頭頂部から顎先までの長さと両頬の幅を比べれば、似合うかどうかが見えてくる。
丸顔の場合は、サイドにボリュームを持たせず縦長に見せる工夫が必要だ。トップに高さを出してサイドをタイトにすると、輪郭が引き締まる。スクエア(四角)顔なら、オールバックの直線が顎の角を強調してしまうことがあるので、やや柔らかいテクスチャや少し無造作な毛束を残すとバランスが取れる。ハート型は生え際が広めならフロントに少し流しを作ると良いし、ダイヤモンド型は頰骨が目立つため、顔の中央に視線が集まるスタイルが向く。
実践としては三段階で調べると簡単だ。まず顔型をざっくり分類する(縦長・横長・角ばっている・丸い)。次に髪質(細い・太い・直毛・クセ毛)を見て、クセが強ければストレートアイロンや強めの整髪料を想定する。最後に写真を横・斜め・正面で確認して、トップの高さや前髪の処理、サイドのタイトさを微調整する。私も何度か理容師と相談して、フェイスラインに合わせたサイドの長さや前髪の角度を変えるだけで印象が劇的に変わった経験がある。髪型は試行錯誤で自分に合う「強風オールバック」を作っていくのが楽しい部分だと思う。