LOGIN私は、あまり有名ではないけれど、愛に満ちたカップル垢をフォローしていた。 そこには、投稿者と彼氏の日常のささやかな出来事が綴られている。 彼らはラーメンを分け合うことで言い合いになっても、次の瞬間、互いの顔を見合わせると、相手を「大人になれない子どもだね」と笑い合った。 また、山頂の星空の下で強く抱き合い、「この瞬間で時間が止まってしまえばいいな」と語り合った。 投稿者は一度も顔を見せなかったけれど、彼女の言葉に、私は深く胸を打たれていた。 そして、私が結婚する前日、そのアカウントの投稿が再び更新された。 【十年にわたる恋は、ここで終わりを迎える。 これから彼は彼女の夫、私は彼女の親友になる。 このアカウントは更新を終了する。私のいちばん大切な友人と、彼女がいちばん愛している男が、永遠に幸せでありますように】 添えられていた写真は、私、松本彩織(まつもと さおり)と婚約者の後ろ姿だった。
View MoreAruna
Reading a book and sipping hot chocolate while its raining outside is something which I love. Its past midnight and I am sitting on the couch in my room and reading Menfreya in the morning.
Its the pre-monsoon shower and I just love the rainy season and the way the hills of Dehra get a fresh green hue. The smell of mud and greens soothed me.
I was so engrossed in the book that I did not realize that the cup had become empty. It was when I picked up the cup and was about to take a sip when I noticed this. "Ugh", I groaned. I hate it when I'm reading a book- a good romantic book and I'm interrupted by these petty kinds of stuff.
I closed the book and kept it on the nearby table. I did not bother to take the cup back to the kitchen.
I dragged myself to the bed. It was really late now and my mom won't spare me if I woke up late in the morning. Well, she was never a bookworm and many times mini-wars in the house had taken place regarding this.
When I was a student she wanted me to study. All.The. Time. But I was a rebel and didn't like to keep myself limited to the books which the syllabus had allotted. My dad usually stayed in no-man's land. Silently trying to appease both of us.
Well, whatever I say I am one lucky girl who has got the best parents in the world. I just fear I don't hurt them at any point in my life. The only thing that annoys me is their eagerness to get me hitched.
But life is not only about happy memories. I have some bad ones if they can be called memories. They are more like nightmares. Memories are happy ones, right? What do you call the ones which you don't want to remember but they are etched so very clearly in your mind that you can't erase them? I so want to forget those dreadful days which turned my once happy life, topsy turvy.
✍✍✍✍
Vote. Comment. Fan
Happy
Reading 📖Asmita 💜
夏が訪れたころ、私は港市で家を買った。広くはないけれど、とても居心地がいい。内装はすべて私の好みに合わせ、シンプルで落ち着いた空間にした。引っ越しの日には、始が手伝いに来てくれた。彼は港市の夜景を描いた一枚の絵を贈ってくれた。「新しい生活へようこそ」と彼は言った。私は笑って受け取り、「ありがとう」と答えた。私たちは一緒に料理をして、食事をして、話をした。まるで昔からの友人のように、自然だった。「実は、港市に来たばかりのころは、とても迷っていたの」私は言った。「これからどうなるのか、分からなくて」「今は?」と彼が聞く。「今はね、すべてがうまくいっている気がする」彼は微笑んだ。「それなら、よかった」食後、私たちはバルコニーに座って星を眺めた。港市の夜空は澄んでいて、星がひときわ明るかった。「彩織」始が静かに言った。「君がどんな経験をしてきたのか、俺は分かっている」私は彼のほうを振り向いた。「君の過去なんて気にしない」星明かりの下で、彼の眼差しはとても優しかった。「俺はただ、君の未来に関わりたいだけなんだ」胸が、そっと揺れた。「始、私……」彼は手を伸ばし、私の手を握った。「急いで答えなくていい。俺は待てるから」彼の手は温かく、掌は乾いていて、確かな安心感があった。彼を見つめながら、ふと、私は思った。もしかしたら、本当に新しい恋を始めてみてもいいのかもしれない、と。彼がどれほど素晴らしい人だから、というわけではない。ただ、私自身が、もう準備できていたのだ。「……うん」私はそっと答えた。彼は一瞬きょとんとし、それから笑った。その笑顔は、星明かりよりも眩しかった。その瞬間、私は悟った。本当にふさわしい人とは、無理に自分を変える必要も、我慢して妥協する必要もないのだと。ただ、ちょうどいいタイミングで現れて、ちょうどいい温もりをくれるのだ。春の風のように、夏の雨のように。すべてが、ごく自然に。年末、私は支社の副社長に昇進した。仕事は順調で、始との関係もとても安定していた。焦らず、慌てず、ゆっくり知り合い、ゆっくり寄り添う。その感じは、とても心地よかった。ときどき、弘行と清美の噂を耳にすることもあった。二人は結婚し、郊外のアパートで暮らしているらしい。弘行は何度
年明け、私は港市支社の管理業務を引き継いだ。忙しくも充実した日々だった。北川始(きたがわ はじめ)はとても良い仕事のパートナーで、専門性が高く、几帳面な一方で、ユーモアのある男だ。私たちは順調に仕事を進めている。時折、一緒に食事をしたり、仕事の話をしたり、生活の話をしたりもした。彼は私の過去を決して詮索せず、私もあまり話さなかった。このほどよい距離感が心地よかった。三月のある日、私は弘行から電話を受けた。半年以上ぶりの、彼からの連絡だった。「彩織、俺、結婚するんだ」彼が言った。私は一瞬言葉を失い、ただ「おめでとう」と返した。「清美と」「……そう」電話の向こうはしばらく沈黙した。「何も言いたいことはないのか?」彼の声には、かすかな期待が混じっていた。私は少し考え、「幸せになってね」と答えた。心からの祝福だった。互いに選んだ相手なら、幸せであれ。もう他人を苦しめず、自分も苦しめないでほしい。弘行は苦笑した。「君は相変わらずだな」「人は変わるものよ」と私は言った。「でも、あなたたちには本当に幸せになってほしい」電話を切り、私はそのまま仕事の書類に向かった。心は静かで、波立つことはなかった。夜、始と夕食を共にしていると、私はついその件を口にした。彼は優しい目で私を見つめた。「悲しい?」私は首を横に振った。「もう、悲しくはない」「それならいい」と彼は微笑む。「価値のない人のことで悲しむのは、自分を裏切ることだから」私は頷いた。食後、私たちは川沿いを散歩した。春の気配を帯びた夜風が頬を撫でる。「彩織」始が突然足を止めた。「言いたいことがあるんだ。ずっと前から」私は振り返って彼を見る。「今君はまだ、新しい恋に踏み出す準備ができていないかも」彼の瞳は真剣で、優しかった。「でも、俺は待つつもりだ」私は言葉を失った。「すぐに答える必要はない」と彼は笑った。「ゆっくりでいいよ」私は彼を見つめ、ふと何年も前のことを思い出した。弘行もかつて、こんな風に私を見つめていた。その時は、愛が永遠だと信じていた。でも今わかった。永遠なのは愛ではなく、変化だと。「始」私は小さな声で言った。「少し、時間をちょうだい」彼は頷いた。「いいよ」私は家に帰り、パソコンを開くと、清美か
私は整理した証拠をすべてネットにアップした。弘行との婚約写真、卒業写真、そして三人で撮った写真も。時間の流れははっきりしていて、真実は一目瞭然だった。世論は瞬く間に逆転した。清美は、愛のために勇敢に戦った悲劇のヒロインから、誰もが忌み嫌う愛人へと変わった。彼女の全ての広告契約は取り消され、ほかの仕事上の提携も次々に解消された。弘行も、浮気のことで会社を解雇されたらしい。二人がどうなろうと、もう私には関係のないことだった。港市での仕事は順調で、新しいプロジェクトも良い成果を上げた。会社は私を昇進させ、給料も上げてくれた。私は新しいスキルを学び、新しい友人にも出会った。生活は少しずつ、新しいもので満たされていく。たまに過去を思い出すこともあったが、もう悲しくはならない。ただ感慨深く思うだけ。時間は、本当にすべての傷を癒すのだと、私は知った。半年後、清美の母親である美世(みよ)から電話がかかってきた。「彩織、お願い」向こうの声は嗚咽で震えている。「清美をどうか許して。もう彼女は十分辛い思いをしているの……」「おばさん、私は彼女を狙ったわけじゃありません」私は静かに答えた。「すべて彼女自身の選択です」「でも、今清美は仕事も見つからず、外に出ても人々に指をさされて……彼女はまだ若いのよ!」美世は泣き崩れた。「彩織が子どもの頃、私はずっとあなたを大事にしてきたでしょう。どうか清美を助けて」私はしばらく沈黙した。幼い頃、美世は確かに私によくしてくれた。両親は仕事で忙しく、私はよく清美の家に預けられていた。美世はいつも美味しい料理を作ってくれ、新しい服を買ってくれた。しかし……「おばさん、もし今ネットで叩かれているのが私だったら、あなたは私のために言ってくれますか?」電話の向こうは沈黙した。答えは言わなくても分かる。「ごめんなさい、おばさん」私は言った。「彼女を助けることはできません」電話を切り、私は少し寂しい気持ちになったが、後悔はなかった。人は、自分の選択に責任を持たなければならない。清美も、弘行も、そして私も。年末、会社の年次総会で、私は年間優秀社員に選ばれた。壇上に立ち、拍手する人々を見ながら、私はふと現実感を失いそうになった。一年前の今日
弘行が去ったあと、私の生活は再び静けさを取り戻した。仕事も順調で、港市での暮らしにも少しずつ慣れていった。たまに過去のことを思い出しても、もう胸が痛むことはなく、ただ無感覚なだけだ。清美からは、ずっと連絡がなかった。それも想定内だった。あれほどプライドの高い人が、頭を下げて謝るはずがない。そんなある日、見知らぬ番号から電話がかかってきた。「松本彩織さんですか?」相手は厳しい口調で名乗った。「港市の警察です」胸がきゅっと締めつけられた。「はい、私ですが……何かありましたか?」「古井弘行さんは故意による傷害事件に関与した疑いがあり、現在病院にいます。ご本人があなたに会いたいと希望しています」私は言葉を失った。故意による傷害?弘行が?もう彼に対して感情は残っていなかったが、人としての義理から、私は病院へ向かった。病室では、弘行が頭に包帯を巻き、左腕をギプスで固め、ひどく痛々しい姿をしている。「彩織……」私を見ると、彼の目が一瞬だけ明るくなった。「来てくれたんだ」「どういうこと?」私は尋ねた。彼は苦笑した。「清美のファンに顔を知られて、取り囲まれて……揉み合いになった」私はそこで初めて、清美のサブアカウントが特定されたことを知った。彼女と弘行が一緒にいる写真が撮られ、SNSに投稿された。そこからネットユーザーは、二人の恋愛を綴ったあのアカウントに辿り着いた。世論は一気に炎上した。一方で、私は弘行に関する投稿をすべて削除していたため、ネット上では逆に「愛人」扱いされた。清美のファンたちは、私が二人の関係に割り込んだのだと思い込んだ。私の個人情報は晒され、罵倒や脅迫が次々と届いた。「ごめん、彩織……」弘行は低い声で言った。「君まで巻き込むなんて思ってなかった」彼を見つめながら、私はただ、哀れだと思った。「弘行、あなたはいったい誰を愛してるの?」私は静かに問うた。「私?清美?それとも、あなた自身?」彼は沈黙した。答えは、私たち二人とも分かっている。ほどなくして、清美も病院に現れた。これは私たちが袂を分かった後、初めての顔合わせだった。彼女はずいぶん痩せ、顔色も悪く、かつての輝きはすでになかった。「彩織……」彼女は言いかけて、言葉を飲み込んだ。私は軽く
清美の誕生日に、私は彼女がずっと欲しがっていた限定版のバッグを贈った。翌日、彼女はそのバッグを背負い、弘行と「偶然」出会った。カフェでの自撮りの際、「うっかり」彼も写真に写り込んでしまった。彼女は三人で映画を観るときの写真も撮っている。肘掛けの下で交差する清美と弘行の手が映っている。弘行が私にプロポーズした日、清美は長文を投稿し、自分の苦しみと無念さを綴った。【今夜、答えが欲しい】と彼女は書いた。【もし彼も私を愛しているなら、このチャンスを逃すべきじゃない】彼女は、それを成し遂げた。その夜、弘行は彼女のキスに、拒否の意思を示さなかった。二人は結婚前に一度だけ狂騒
私はよろめきながら浴室に飛び込み、冷たい水で何度も頬を洗ったが、どうしても落ち着けなかった。明日は、私の結婚式なのだ。招待状はすでに送った。ホテルも予約済み。ウェディングドレスはクローゼットに掛かっている。すべては準備万端だった。私は震えながら、弘行に電話をかけた。一度、二度、三度……応答はない。しばらく呆然とした後、なぜか清美の番号を入力した。同じく、繋がらなかった。私の胸が一気に沈み込んだ。彼らは私を欺き、共に喜びを分かち合っていた時、果たして一瞬でも私に対する罪悪感を覚えただろうか?それともただ刺激を感じ、浮気の快感を味わっていただけなのか?清
そのカップル垢を見つけたのは、本当に偶然だった。その日、私は何気なくスマホをいじっていて、システムのおすすめで表示された投稿の中で、そのアカウントを見た。アイコンは、私がとても好きなアニメキャラだった。好奇心に駆られて、私は思わずタップした。フォロワーは三千人あまり。最新の投稿は、三日前のものだった。深夜のデスクを写した写真で、添えられていた言葉はこうだった。【深夜まで残業。彼が『一緒に我慢しよう』って言ったのに、結局デリバリーを二人前頼んだ。ほんと、バカ】私は無意識のうちに、指を滑らせた。【彼は、私が最近あまり食事を取っていないことを気にして、ラーメンに入って
私は、あまり有名ではないけれど、愛に満ちたカップル垢をフォローしていた。そこには、投稿者と彼氏の日常のささやかな出来事が綴られている。彼らはラーメンを分け合うことで言い合いになっても、次の瞬間、互いの顔を見合わせると、相手を「大人になれない子どもだね」と笑い合った。また、山頂の星空の下で強く抱き合い、「この瞬間で時間が止まってしまえばいいな」と語り合った。投稿者は一度も顔を見せなかったけれど、彼女の言葉に、私は深く胸を打たれていた。そして、私が結婚する前日、そのアカウントの投稿が再び更新された。【十年にわたる恋は、ここで終わりを迎える。これから彼は彼女の夫、私は彼女
reviews