author-banner
心優(mihiro)
心優(mihiro)
Author

Novels by 心優(mihiro)

それでも…愛

それでも…愛

2年前、佐藤 みあり は、4年間お付き合いした彼と別れた。 結婚の話をしていた時、彼、塩谷 律樹(しおやりつき)のお母様にブライダルチェックを受けるよう言われた。受けてみると、子どもを授かりにくいことが判明したのだ。 子どもが好きな みありは、授かりにくいということに、とてもショックを受けた。 「それでも、構わない!」と言う律樹。 しかし、律樹のご両親に猛反対を受けた。 それでも、一緒に居ようとする律樹、みありは、それが辛くなって自分から身を引いて連絡を絶った。 なのに、28歳になった今、なぜか みありと同じ会社に、課長として転勤して来たのだ。 復活愛♡の行方は……
Read
Chapter: 第19話 結婚指輪
喪服から、今度は、綺麗めの白のワンピースコーデに着替えた。 結婚指輪を買いに行くので、なんとなくカジュアルなスニーカーではなく、久しぶりに7cmヒールのパンプスを履いてみようと思う。 「みあり、可愛い」と律樹は、何でも褒めてくれる。 律樹は、白の長Tに黒のパンツ、オシャレなライトグレーのジャケットを羽織っている。 「カッコイイ」と思わず言ってしまった。 「だろう?」と喜んでいる。 「ふふ」 ──だから、モテちゃうんだよね 律樹は、背が高く185cm有るので、私の身長158cmだとヒールを高くしないとバランスが良くないような気がする。 そんなこと、周りは、誰も気にしていないのに…… でも、結婚式とかだと皆んなの前で隣りに並ぶから気にするよね〜と、1人で考えていて…… ──そう言えば、結婚式は、しないのかなあ? と、ふと思った。 私は、式を挙げなくても2人で、写真は撮りたいな〜ウェディングドレスを着てみたい! と思っている。 若いうちに……皆んな今日が1番若いのだから、1日も早い方が良い。 「ねぇ、律!」 「ん?」 「結婚式は、しないの?」と聞いてみた。 「やろうよ! やりたい!」 と言う律樹。 「そうなんだ……」 「ん? みありは?」 「うん、ウェディングドレスを着て、写真だけは撮りたいから、フォトウェディングが良いかな!」と言うと、 「え〜〜! お父さんの立場上、結婚式は、して欲しいんじゃない? 俺もしたいし」と、言われて、 「そうかなあ? まだ会社の人は、私と父が親子だとは知らないよ」 と、言いながら……
Last Updated: 2025-10-05
Chapter: 第18話 母からの手紙
「え? 父は母に会ったの?」 と律樹に聞くと、 「お母さんが入院されてた時に、みありが病院から帰ったあと電話で呼び出されて、一度だけお見舞いに行ってお会いしたらしいよ」と言われた。 そして、更に、 「お母さんから『亡くなってすぐは、きっとみありは、大変だと思うから、落ち着いた1周忌の頃に、この手紙を渡して欲しい!』と頼まれたようなんだ」 その手紙をジッと見つめる。 怖くて開けられない。 「お父さん、さっき、みありに渡そうと思ったようだけど、これから入籍に行くのに……って。だから無事に入籍したら、俺から渡してやって欲しいって頼まれた」 開ける前から、涙が流れてしまう。 「大丈夫か?」と、抱きしめられる。 「うん、隣りに居て!」と律樹に頼んで、 2人でベッドにもたれて座る。 律樹が私の腰に手を回してくれている。 ゆっくり封を開ける。 便箋を開くと、母の弱々しい文字が並んでいる。 ────みありへ みあり、あなたがこの手紙を読んでいる頃には、 もう私は、この世に居なくて……1年が過ぎた頃かしら? お父さんに、そうお願いしたからね。 病気になんてなってしまってごめんね。 自分でもこんなに早く逝くとは思ってなかった。 もう少し、みありと過ごしたかった。 だから、最後に我儘を言って、家に帰りたい! だなんて、みありに、いっぱい負担をかけるようなことをして、本当にごめんなさいね。 それでも、やっぱり最後は、3人で過ごした、あの家で過ごしたかったの。 お父さんが居なくなって……みありから、父親を奪うようなことになってしまってごめんね。 お父さんとの離婚原因、最後までき
Last Updated: 2025-10-04
Chapter: 第17話 法要と入籍
朝からバタバタと身支度をする。 まだ、1周忌法要なので、黒の喪服を着る。 母の遺影に向かって、 「お母さん、ありがとう。今日納骨するね」と、挨拶をした。 納骨する日に決まりはなく、いつしても良いとされている。 四十九日では、まだ離れ難く、1周忌には、お寺さんの納骨堂に納骨しようと思っていた。 母は、生前『みありが大変になるから、お墓は要らない。たまに、思い出した時にでも、お寺さんに参ってくれれば良い』と言っていた。 そんな話は、もっともっと先のことだと思っていたのに…… お寺に着くと、父が既に到着していた。 「ありがとうございます」と言うと、 深々と頭を下げている。 そして、律樹のご両親と、弟の蒼太さんも来てくださった。 なぜか島田さんまで来てくださっている。 「え?」 「来たいって言うから……」と、律樹。 お礼を言った。 そして、蒼太くんが、 「すみません、朱音は、体調を考えて遠慮させていただきました」と。 「いえいえ、もちろんです。お気持ちだけで、ありがとうございます」とお礼を言った。 そして、初めて私の父に会う、律樹のご両親。 初めまして……が、まさかの母の法要の日。 ご挨拶と共に、《《手土産》》案件に対して、深々と頭を下げて、お礼を言われているご両親。 元々、私1人で納骨しようと思っていたので、叔父叔母には、声を掛けなかったのだ。 母は、若い頃に両親を亡くしているので、私は祖父母の存在を知らない。 そう言えば、父方の祖父母は、健在なのだろうか。 追々聞きたい。 なので、今日は、母方の叔父叔母が居れば、父も離婚している手前、居
Last Updated: 2025-10-03
Chapter: 第16話 律樹の実家へ
父との対面後、帰るタクシーの中で、律樹はずっとハイテンションだった。 ようやく頭を悩ませていたことから解放されると思ったからホッとしたのだろう。 私の名前を呼んでベタベタしてくる。 「みあり〜」「みあり〜」と、 手を握っては撫でて……ずっとこの調子だ。 「は〜い〜」と返事するのも疲れて来た。 「あ〜良かったね〜」と何度も言っている。 完全に酔っている。 「うん、良かったね〜」 「みあり〜愛してるよ〜」 「ふふ、恥ずかしいから……」と、タクシーの中では、律樹の口を押さえる。 ようやく律樹のマンションに帰宅。 明日は月曜日だが、3連休でお休みなので良かった。 まだお昼の2時半を過ぎたばかりだ。 酔っている律樹をそのまま寝室まで連れて行き、ベッドで寝かせることに…… 「おやすみ」と寝かせた。 私は、部屋着に着替えて、1人でお水を飲みながらリビングでボーっと物思いに耽った。 父の存在…… あの人が本当に、私の父なんだ! 父と母との会話、やはり母は離婚していても、いざと言う時には、父を頼っていたのだと分かった。 特に、遺される私のことを1番に心配して、 父に頼んでくれていたんだ。 そう思うと、やはり涙は流れる…… そして、私は、ひとりぼっちじゃなかったんだ! と思った。 母が亡くなって、親戚の叔父さん叔母さんは、居るが父の記憶はなく、兄弟も居ない。 律樹とも別れていた頃だったから、本当にひとりぼっちになったんだと思っていたのだから…… 私は、ベランダに出て、
Last Updated: 2025-10-02
Chapter: 第15話 対面
結局、昨夜は律樹に押し切られて、 長〜〜〜〜い夜を過ごした。 なので、疲れたのだろう。 まだ律樹は隣りで眠っている。 私は朝早くから目が覚めてしまった。 やはり、緊張しているのだろうか…… 起き上がってしまうと律樹を起こしてしまうので、 しばらくジッとしたまま、律樹の寝顔を隣りから眺めている。 ──綺麗な顔立ち、寝顔もイケメン! というか、律樹の全部が好きだから、何でもそう見えてしまうものなのかなあ〜 と、私は、ボーっと律樹を見ながら物思いに耽る。 今日は、実の父だと思われる人に会いに行く…… 何から話せば良いのだろう。 とりあえず、私のことは、いつから分かっていたのか? それに、律樹とのことも知っていて、この会社に誘ったのか? それと、そもそも母とはどうして離婚してしまったのか? それすら、母と話せないまま、お別れすることになってしまったのだから……。 ジーッと見つめていると、律樹が目を開けた。 「あっ! みあり、おはよう〜もう起きたの?」と言う。 「うん、おはよう〜」 私は、律樹を抱きしめて、胸に顔を埋めた。 「ん? どうした?」と優しく聞いてくれる。 「ちょっと怖い……」と言うと、 「そっか、大丈夫! 大丈夫! 俺がそばに居るからな」と言ってくれる。 「うん、
Last Updated: 2025-10-01
Chapter: 第14話 ラブ
お風呂にお湯を入れてから戻って来た律樹は、ソファーに座っていた私の隣りに座って、スッと自然に私を後ろ向きに座らせて抱きしめた。 「みあり!」 「ん?」 「好きだよ」 「うん、私も」 「な〜〜!」 「ん?」 「結婚しよう」 と律樹が言った。 ──えっ! そう言えば、再会してからはまだ、きちんと言われていなかったかも…… 顔だけ振り向いて、律樹の顔を見た。 「結婚、しよう」と、もう一度ゆっくり言ってくれた。 やっぱり凄く嬉しかった。 もう誰とも結婚出来ないかもしれないと、勝手に思っていたから。 「私で良いの?」 「他に誰が居るの? 俺には、みありしか居ないよ!」 と、言った。 私の目は、ウルウルして…… 「だよね、律の相手は、私にしか出来ないよ!」 と軽口を叩いた。 「ハハッ、そうだよ。みありにしか無理だよ!」と、更にぎゅっと抱きしめられた。 そして、律樹は、私のカラダをクルッと回して自分の方に向かせて膝の上にお姫様抱っこで座らせた。 やっぱり、涙が溢れた。 黙って、指で涙を拭ってくれる。 「何があっても、もう離れないよ!」と言ってくれた。 「うん……」 「これから先も、ずっと みありと一緒に居たい」 「うん……」 「だから、俺の妻になってください」 ──2度目のプロポーズだ、嬉しい 「……はい! よろしくお願いします」 律樹は、私をぎゅっと抱きしめた。 そして、優しく唇を重ねて、グッと堕ちるような素敵なキスをする。 私は、それだけで、ぐ〜んと堕ちていくような感覚になってしまう。 律樹は、私が倒れないようにしっかりと支えてくれる。 ──好き、大好き〜 夢中になって律樹も止まらなくなる…… ──ん? あれ? お風呂は? 「律、お風呂は?」と言うも、 「後で……」 と、そのまま寝室へ…… ──え? そうなの? じゃあなんでお風呂にお湯を…… ん? それより、私、今日どんな下着だっけ? と、頭の中で、思い出す…… あっ! そんなことは、お構いなしで、律樹は夢中になってしまっている。 私の服を脱がせて…… 「うわ〜みあり! 今日も最高に良い!」と言った。 ──でしょうね、貴方が大好き
Last Updated: 2025-09-30
いつもあなたのそばにいたい

いつもあなたのそばにいたい

OL2年目の椿ひまり22歳と、4歳年上イケメン先輩サラリーマンの田上 大翔(たがみひろと)26歳とのピュアな大人ラブ🩷 ひまりは、入社して1週間後、配属された先で田上大翔に一目惚れ🩷 しかし、新入社員の間では、田上は人気者で、常に噂が飛びかっていた。 『田上さんには、会社でNo.1の美人彼女が居る』と…… 告げることなく一瞬で、ひまりの恋は終わった。 しかし、田上への思いは消えず、自分の〈推し〉として、密かに思い続けることに。 社会人2年目のある日、田上から仕事を頼まれ、そのお礼にと、食事に誘われたひまり。 最初で最後かもしれない2人だけの食事。 そこで、とんでもない事実を知ることに…… それからの試練を乗り超えられるのか? ピュアラブ🩷を応援してあげてください。
Read
Chapter: 第19話 準備
ピーンと鳴ってエレベーターが到着した。 ヒロさんの姿がエレベーターの細い窓から見えたので笑顔で手を振る。 扉が開いて、 「おかえり〜」と言うと、 「ただいま〜」とぎゅっとハグされた。 周りには誰もいない、良かった。 「久しぶりだな!」と笑うヒロさん。 「ふふ、数時間ぶり?」 また手を繋いで部屋まで歩く。 ──やっぱり2人が良い 「お土産買って来た」と言うヒロさん。 「ありがとう! 何?」 「プリン」 「やった〜! 嬉しい」 ──ふふ、最初から来るつもりだったんじゃん 「どうぞ」とドアを開ける。 ヒロさんが先に入って、 「ハハッ、ホントだ。まさに片付け中だな」と笑っている。 「うん、全然進まない」 「ん? コレを見てたからでしょう?」と、写真シールのファイルを見つけたようで笑っている。 「あ、置いたまま忘れてた」 「見てもいい?」と言う。 「え、恥ずかしいな」 「良いじゃん」と微笑んでいるヒロさん。 「うん、後でね。先にプリン食べよ!」と言うと、 「うん」と、手を洗いに行くヒロさん。 そして、ソファーの上を見て、 「コレが噂のうさぎちゃんたちですか」と見ながら微笑んでいる。 「うん、可愛いでしょう」と言うと、 「うん、ひまりらしい」と微笑んでいる。 そして、ベッドサイドの自分のアクスタを見つけて、 「うわっ! コレかあ〜」と気まずそうな顔をして笑っている。 「ふふ、カッコイイでしょう! 私の《《推し》》」と
Last Updated: 2025-10-05
Chapter: 第18 報告
一緒にブランチを食べて、ヒロさんを送り出す。 「じゃあ、またあとで連絡する」 「うん、気をつけてね、滝沢さんによろしく」 「うん、じゃあ」 「うん」とまた、玄関ドアから見えなくなるまで手を振るが、 「ヒロさん!」と、 やっぱり走ってエレベーター前まで来ちゃった。 「ふふ」 「ふふ」 手を繋いで一緒にエレベーターが来るのを待つ。 ピーン とうとう、エレベーターが来てしまった。 「じゃあ、行って来ます」 「行ってらっしゃい」 私が悲しそうな顔をしていたからか、 チュッと軽くキスをしてくれた。 そして、私はエレベーターの小窓からヒロさんの姿が見えなくなるまで手を振った。 「あ〜あ、行っちゃった」 トボトボと部屋まで帰る時の心境は、何とも言えず寂しいものだ。 ──なんだ! この脱力感、喪失感は…… あ〜もう既に、ヒロさんロス! きっとまた、すぐに連絡が来るし明日からも会社で毎日会える。なのに、物凄く寂しい。今までとは違うからなのか。 この3日間、ずっと一緒に居たせいだろうか…… 「はあ〜。そうだ! お母さんに電話しなきゃな」 「電話してから、美香に聞いてもらおう」 とても1人では抱えきれない。 「お母さん!」と久しぶりに電話をかけた。 たまに、メッセージでは連絡をするが、電話はほぼ掛けない。 「あら、珍しいひまりから電話なんて、何かあったの?」と、やっぱり言われた。 「あ、今ちょっと良い?」 「うん、どうしたの?」
Last Updated: 2025-10-04
Chapter: 第17話 家族のこと
お風呂上がりに、とりあえず私の1番大きなシャツを着てもらう。 それでも、ヒロさんには小さめだが、なんとか入った。 パジャマのズボンのような物もないので、 私のジャージを履いてもらうと、やっぱり短い。 「ふふふふ、ヒロさんのも置いておかなきゃね」 と、笑っていると、 「うん、じゃあ引っ越しまで又泊まっても良いんだね」と笑っている。 「うん、良いよ」と抱きしめると、 「あ〜ひまり〜大好き」と言いながら、私のこめかみにキスをしている。 「ふふ〜」 ──だめだ、このままだと第3ラウンドになってしまう。もう無理〜! 私は、誤魔化すように、話し始めた。 私の家族は、両親と祖父母と、弟が1人居ると。 「そうなんだ! 弟くんが居るんだ。俺には姉貴しか居ないから、男兄弟って憧れる」と嬉しそうだ。 私の2つ下だからまだ大学2年で、ようやく今年20歳。 「そっかあ〜1番楽しい時期かもな」とヒロさんが言う。 ──ヒロさんもやっぱり大学生の頃が一番楽しかったのかな と思うと、ふとヒロさんの《《女友達》》と称した数々の女性たちと、歳上の元カノさんのアバターが私の頭の中に現れた。 「ひまり?」 「あ、ヒロさんも大学生の頃が1番楽しかった?」と聞くと、 「俺は社会人になって、ひまりと出会ってから今が1番楽しくて幸せ」と言った。 なんだか泣きそうになった。 「ん? どうした?」 ヒロさんをぎゅっと抱きしめた。
Last Updated: 2025-10-03
Chapter: 第16話 二度目の…
「「ご馳走様でした」」 「美味かった〜」 「良かった、あ、後でデザートも食べようね」 「うん」 使った食器をシンクまで運んで洗う。 ヒロさんも食器をすすいでくれた。 「ありがとう」 「ううん」とニコニコしている。 洗い終えると、 「じゃあちょっと滝沢に連絡するよ」とソファーに座るヒロさん。 「うん」 そうだった、あれからずっと一緒に居るから、まだ滝沢さんに連絡してなかったんだった。 私は、さっき買ったアイスを冷凍庫から取り出した。バニラとチョコと1つずつ選んだので、半分ずつ器に盛り付けて、苺を洗って2粒ずつ乗せた。 ヒロさんは、私にも聞こえるように、スピーカーフォンにしてくれて、滝沢さんに電話を掛けた。 「お疲れ〜」 『お疲れ! はいはい可愛い彼女とラブラブな田上さんですか〜?』と、いきなり弄られている。 「グッ、お前なあ〜」 『いや〜ん当たり〜? もしかして今もラブラブ中〜?』と言う滝沢さん。 「オイ!」と言いながら笑っている。 『ハハッ、すまんすまん、おひとり様の妬みだよ』と滝沢さん。 「ハハッ」 (ふふふふ)私は声を出さずに笑いながら、苺とアイスの器を持って、ヒロさんの隣りにそっと座る。 『で、どうする?』 「やっぱり2件目に見たマンションにするよ」 『了解〜! あれは2度と出ないぐらいの最優良物件だからなあ』と言う滝沢さん。 『じゃあ明日契約に来れるか?』 「うん大丈夫、昼前には行くよ」 『分かった』 私は、ヒロさんにも早く食べさせてあげたいと思ったので、バニラアイスをスプー
Last Updated: 2025-10-02
Chapter: 第15話 お料理
「何食べたい?」と聞くと、 「う〜ん、ひまりの得意料理!」と言う。 「え〜〜私の得意料理って、なんだろう?」 いつもは、1人だから本当に適当だし、常備菜を作ったら、あとは、味を付けたお肉や魚を焼くだけなどの状態にして、1食分ずつストックしている。 「え、どうしよう。今日のお昼は、ハンバーガーを食べたし、昨日の夜は、イタリアンをご馳走になったからピザもパスタもお肉もお魚もいただいたし……じゃあカレーは? チキンカレー!」 「うん、食べたい!」と、喜んでくれるヒロさん。 きっと私がどんなメニューを言ったとしても、優しいから『食べたい!』と言ってくれたんだと思う。 だって…… 「でも、ひまり疲れてない? 大丈夫?」と気遣ってくれたから。 「カレーなら切って煮込むだけだから、大丈夫だよ」 「なら良かった。じゃあお願いしま〜す」と、ニコニコしている。 「そのうち、ヒロさんも一緒にお料理しようね」と言うと「ふふ〜」と笑って誤魔化している。 お料理は、ほとんどしないようだ。 カレーの材料と、いつもの食材を買い込んで、今日は、ビールも買って…… 「コレで良いかなあ?」と言っていると、 「デザートも買おう」と、苺をカゴに入れるヒロさん。 「ふふ」 更に「あ、もう1つ」と手を引かれて、冷凍庫のコーナーへ 「え? アイス?」と言うと、 「うん、アイス食べよう」と言う。 「うん、食べよう」 ──やっぱり普段は、カッコ
Last Updated: 2025-10-01
Chapter: 第14話 信頼
しばらく、ぎゅっと抱きしめられると、 「ハア、ハア〜」とヒロさんは、息を整えている。 私は、受け身だったので、ヒロさんほどではないが、それでも、 ──体力つかうんだな と、初めての経験にまだドキドキしながら呼吸を整える。 「ふ〜ふ〜っ」 スッと私のカラダからヒロさんのモノが抜かれた。 ──あっ この時も感じてしまうんだ、と思った。 そして、装着していたものを外して処理しているようだ。 その後、ティッシュで綺麗に私の秘部を拭いてくれている。 恐らく色んな物でグチョグチョになっていたのだろう。バスタオルを持って来て敷いてくれた。 私は、まだ動けずにいた。 そして、もう一度ぎゅっと抱きしめられた。 「ひまり〜〜」とぎゅっとするヒロさん。 「ふふ」 チュッチュッと、瞼や額にキスをされる。 そして、最後に唇にも軽くキスをされ、「可愛い」と、そのまま腕枕をしてくれた。 「《《初めて》》は、どうだった?」と聞かれて、少し恥ずかしかったが、 「う〜ん、分からないことだらけだったけど、いっぱい気持ち良くしてもらって、不思議なくらい全然痛くなかった」 「そっか良かった。俺も最高に気持ち良かったよ」と髪を撫でられる。 「どうしてだろう?」と聞くと、 「それは……やっぱり俺たちの相性が良いんだよ」とヒロさんが言う。 私は、 「たぶん、ヒロさんが上手なんだと思うんだけど」 と、ジト〜とした目で見ながら言うと、 「そうかもね〜」と喜んでいる。 「ふふ、そこはそんなことないよ! って言うんじゃないの?」 「いや、褒め言葉は、有り難く受け取っておくよ」と笑っている。 私は、そんなヒロさんをジッと見つめて、 「ヒロさん、好き!」と思わず言った。 「俺の方がもっと好きだよ」とぎゅっとされる。 「「ふふ」」 しばらく、私はヒロさんに腕枕をされて話していた。これが初めての《《ピロートーク》》と言うものか…… やっぱり、この人と居ると幸せだ。 ずっとニコニコしていられる。 2人の関係が急に進んじゃって、まだ半分ぐらい信じられない状況だけど、凄く幸せだ。 「もっともっといっぱい愛し合って、今度はひまりが最後イケるようにしてあげたい!」と言う。 「ふふ、私
Last Updated: 2025-09-30
恋に恋するって、こういうことですか?

恋に恋するって、こういうことですか?

突然、社長から直々に、専務の秘書に任命された五十嵐寧音24歳。一部上場企業で働くOL3年目。 しかも専務は、外部から来られる!  初めてお会いする当日まで、詳細は明かされず、シークレットだった為、その姿を見て驚いた寧音。 『お若い!』ダンディな男性が来られると思っていたのに、お若いイケメンが… 櫻木修斗29歳。 しかも、その若い専務は、いきなり寧音を下の名前で呼ぶ。 相当変わった人だと思った寧音。心の声と、2人の掛け合いが面白い!  そして、いつしか寧音も周りも修斗のペースに…… そのまま2人は、結ばれるのだろうか。
Read
Chapter: 第32話 挙式当日
2025.2.2大安吉日 バタバタと準備が進められ、この佳き日を迎えることが出来た。 お腹の赤ちゃんも順調に育っているようで、5ヶ月に入り安定期となった。 しばらくは、悪阻で気持ち悪くあまり食べられなかったので、ついに秘書業務はお休みすることにした。きっとこのまま退職することになるのだろう。 ようやく悪阻も治まった。 ずっと家に居ても退屈だし、修斗が時々体調の良い日は、会社に来て! と言うので、 瀬尾さんに引き継ぎがてら、林さんの顔を見に行っていた。 心配症の修斗は、私専用の運転手さんとお手伝いさんを付けてくれた。 悪阻の時、お腹が空くと気持ち悪くなるようで、 小さなおにぎりを1つ食べると落ち着いていた。 なので、ちょこちょこ食べられるように、お手伝いさんがいつも用意してくださったので助かった。皆さんのおかげで、ようやくここまで来れました。 何もしないと太り過ぎてしまうからと言うのだが、何もさせてもらえない。 なので、赤ちゃんの物を編んだりしてゆったり過ごさせてもらっている。 まだ、5ヶ月なのであまりお腹も目立たず、ウェディングドレスもカクテルドレスも違和感なく着ることが出来て良かった。 バージンロードは、やはり母と並んで入場することに…… 母にベールダウンしてもらい、それを見るだけで、涙する親戚や友達も多く、先に泣かれてしまったので、こちらまでもらい泣きしてしまい、笑顔で居なきゃと思うと、笑い泣きの挙式で始まってしまった。 ようやく修斗の所まで歩いて辿り着き、ベールアップ、誓いのキスは、涙が流れ鼻が詰まって大変だった。 思わず笑ってしまった。 そして、披露宴へ 最初は、新郎新婦の入場。 お色直しの時、ついに社長念願の新婦との入場に、会場が沸いた! だって、社長がまるで選挙活動のように皆さんに手を挙げながら入場するものだから、爆笑をさらっている。 ──社長! 満足ですか? その頃には、私も爆笑していた。 そして、高砂席まで送り届けてくださると、何故か修斗にお辞儀して、2人でお辞儀し合って握手していた。 私の父親代わりをしていただき、有難うございました。 妊娠中と言うことも有り、まだ長時間の拘束は、疲れるので、余興などは全て省かせていただいた。 なので、社長の
Last Updated: 2025-09-18
Chapter: 第31話 誕生日
11月25日は、修斗の30歳の誕生日、そして、 11月29日は、私の25歳の誕生日だ。 修斗の誕生日には、部屋を飾り付け、私の料理でもてなすと決めていた。 でも、誕生日が月曜日なので、日曜日から食事の準備をする。あとは、当日の月曜日にしたいが…… かと言って当日、会社を休んだりしたら、体調が悪いのかと修斗が心配するし…… 「こういう時、四六時中一緒に居ると、大変だな」 修斗は、月曜日の午前中は会議で、午後から外出だから社長と同行。 「そうだ! 午後から半休を取って先に帰ろう!」と閃いた。 林さんに相談して、その旨を伝えると、 「半休は取っても大丈夫だけど、問題はダーリンよね〜」と言われた。 「そうなんですよね〜」 「そろそろ秘書の練習の為に、半日だけ瀬尾さんに入ってもらえば? 私がサポートするわよ」と言ってくださった。 それは、有り難い! 40代で秘書室に抜擢されて来られた瀬尾さん。 もっとも、私が辞めることになったら、という理由で秘書の勉強をしていただいている人だ。 「じゃあ当日、生理痛が辛くなったから早退したって言ってもらえますか?」 「分かった!」 ***** そして、修斗の誕生日当日、夜中12時を回った時に、 「お誕生日おめでとう!」と、伝えると、 とても嬉しそうにしていた修斗。 「去年までは、1人だったから」と、とても喜んでくれた。 そして……そのまま愛し合った。 朝、眠そうに目を擦りながら、いつもと変わりなく一緒に出勤した。 そして、 修斗は午前の会議を終え、専務室に戻って来たので、温かい玄米茶を淹れて出した。 「お疲れ様でした」 「うん。ありがとう! あ〜美味い! 落ち着く〜」と喜んでくれる。 ──いつかは、この役割も私じゃなくなるんだ と少し寂しくなってしまった。 「ん? 寧音どうしたの?」と聞かれたので、 そう話すと、 「う〜ん、そうだな。俺だって寂しいよ。でも、その時は、2人に子どもが出来た時でしょう?」と言う。 「うん、そうだね」と微笑む。 そして、午後から修斗は、社長と外出。 「「行ってらっしゃいませ」」と林さんと共に送り出した。 「じゃあ、寧音ちゃん、後は任せて!」とおっしゃってくださる林さん。 すぐに、瀬尾さんを呼んでくださり、 「半日専務の秘書をお願いします
Last Updated: 2025-09-17
Chapter: 第30話 挙式披露宴について
元電力部長の動画アップのせいで、急いで籍を入れることになったので、挙式披露宴の準備が整っていなかった。 社長の息子、そして、伯父様の会社で働いていることも有り、私たちより周りの方が私たちの挙式披露宴を楽しみにされているようだ。 なので、どうしても避けては通れないらしい。 社長である伯父様は、専務室に来ては、 「結婚式は、いつにする?」と聞く。 「う〜ん、もう来年じゃなきゃ予約が取れないだろうね?」と言う修斗。 「寧音さんは、何処で挙げたいとかあるの?」と聞かれ、 「いえ、私は……」と言うと、 「花嫁さんがメインなんだから、我儘言っても良いんだよ」とおっしゃってくださる。 修斗を我が子のように可愛がり、ようやく結婚してくれたのだから、嬉しくて仕方がないのだとおっしゃる。 そして、初めて魚崎さんとお会いしたホテルを社長もよくお使いだとのことで、 「あそこなら、すぐに取れるんじゃないか?」 とおっしゃる。 「いやいや、会場が空いてなきゃ無理だってば!」と修斗が言うも、 「じゃあ空いてたら、いつでも良いか?」とおっしゃるので、修斗も折れたようで、私の方を見て、 「寧音いいか?」と聞いてくれたので、 「はい」と笑顔で答えた。 「よし!」と社長は、ニコニコしながら、 「予約が取れたら連絡するよ」と専務室から出て行かれた。 しばらくすると、林さんから、 「寧音ちゃん! 社長からホテルの空き状況を調べて欲しいと言われたんだけど、春でも秋でも良いの?」と聞かれた。 「!!えっ?」 結局社長は、林さんに頼んだようだ。 そりゃあそうだ、社長直々に連絡なんてしないよね? 「あ、申し訳ありません。そんなことまでしていただいて」と言うと、 「ううん、楽しいわよ! 良かったね」とおっしゃってくださる。 「ありがとうございます」 結局2人でホテルの空き状況を見ながら、決めることになった。 そして、来年の2月2日ならチャペルと大広間での披露宴が出来るようだ。 でも、私は1つ気づいたことがある。 チャペル、バージンロード、父親と歩く姿をよく見かけるが、私には父親は居ない。アレは父親でなくても良いのだろうか? 林さんに話すと、 「もちろんよ! お母様と歩く方も居らっしゃればご兄弟とか、今では新郎と歩く方も増えてるとか。そんなの決まりはな
Last Updated: 2025-09-16
Chapter: 第29話 フットサル
──週末の11月2日(土) フットサル場に着いて来た。 屋根はあるが壁は開閉式の半屋内と言うのか、Fリーグの選手が使うような場所だ。 「うわ〜綺麗なコートだね〜」 「うん」 「修斗〜!」と言う男性の声が聞こえた。 高校の同級生のようだ。 「おお〜!」と手を挙げている。 近づいて来て、 「久しぶりだな〜」 「おお〜」と手を上に挙げハイタッチしてからクロスして握り合っている。 「ん? 彼女?」と聞かれた。 私は、会釈をして、「初めまして」と挨拶した。 「初めまして」 「《《妻》》の寧音!」と修斗が言った。 「え? お前結婚したのか?」 「うん」 「おめでとう〜! いつ?」 「10月20日」 「え? 今年の?」 「うん」 「え? この前じゃん!」 「うん」 「ヒュー新婚さん!」と笑っておられる。 「お前〜顔が下品!」と言う修斗。 そして、私に、 「山岡です。おめでとうございます」とおっしゃったので、 「ありがとうございます、寧音と申します。《《主人》》がいつもお世話になっております」と言うと、 「か、可愛い〜」と言われた。 ──初めて《《主人》》と言った キャー照れる〜 そして、修斗に、 「おいおい、こんな可愛い子と、どこで知り合ったんだよ?」と聞かれ、 「俺の秘書」と修斗が言う。 すると、高校の頃から修斗のお父様が会社の社長さんだとご存知の山岡さんに、お父様の「後を継いだのか?」と聞かれ、自分は伯父さんの会社へ移り、今は専務となったことを伝えた。 「うわ〜流石! サラブレッドは違うな、羨ましい!」と言われていたが、修斗は、兄が居るから親父の会社を離れ、伯父さんに頼まれて、会社を変わったことを初めて話した。 恐らく、この山岡さんは、修斗の親友なのだろうと思った。普段、そういう話を全くして来なかった修斗。でも、この山岡さんには何でも話せているようで、そんな人が修斗にも居たんだと思って少しホッとした。 「皆んなには?」 「ああ、言っても構わないよ」と言った。 事実だものね。 そして、続々と同級生たちが集まって来られたようだ。 彼女さんだという方々も来られていたので、一緒に椅子に座って観戦することになった。 見た目は、ギャルみたいな格好の人も居て、少し引いてしまったが、案外ご挨拶は、きちん
Last Updated: 2025-09-15
Chapter: 第28話 やりたかったこと
────翌週の土曜日 「修斗〜」 「ん? どうした?」 「あの白い車、乗りたい!」と言うと、 「おお〜任せとけ!」と嬉しそうにニコニコしている。 私は、初めてスポーツカーに乗ることになった。 「今日は、良い天気だから、幌を開けて走ろう!」と言っている。 私は、当然オープンカーなど乗ったことがない。 「屋根がないのよね?」 「うん」 「暑い? 寒い?」 「アハッ、10月だし気持ちいいと思うんだけどな。イヤだったら閉めても良いよ」と言う。 「うん、途中からね。何か……色々飛んで行かないの?」と私は、変な質問をしていた。 「ハハッ、そうだな、荷物は前か後ろのトランクに入れて」と言う。 「あっ、トランクはあるんだ」と言うと、 「うん、一応あるよ。大きな物は入らないけど、バッグや買い物した物くらいは入るよ」と言うので、早速身支度をして、車まで行って、まずトランクを見せてもらった。 「うん、見た目は、カッコイイよね〜」と外側を見ながら言うと、 「うん!」と喜んでいる。 そして、後ろに回りトランクを見せてもらう。 やはり後ろのトランクは、浅いのであまり入らなそう。 しかも、熱くなるので、食料品などは前の方が良いと言うので、今度は前を見せてもらうと、思っていたより深くて広かった。 「あれ? 思ってたより広い! コレならいつも買い物する分は入るね」 「うん」と喜んでいる。 ただし、一度入れると車を止めるまで出せないので、必要な物は、足元にでも置いておくと良いと言うが、 「う〜ん、やっぱりそういうのが不便なのよね〜」 「ハハ……」と、あまりにも私がハッキリ言うものだから、苦笑している。 「じゃあ、乗って!」と乗り込む。 私は、さほど大きなカラダではないので、スッと乗り込んだが、やはり荷物置き場が全くないのは、ちょっと……と思ってしまった。 そして…… エンジンをかける修斗。 ブーーン! ブロロロロォーン! と爆音が響いた。 「ウワッ!」 思わず耳を塞いで、 「煩〜い!」と言うと、 「ハハッ」と笑っている。 更に、 「迷惑よ! 早く出して!」と大声で言っていた。 「ハハハハッ、行くぞ!」と言いながら、走り出した。 走り出すと、快適で音は気にならなくなった。 「何コレ? 最初のエンジン音は煩いね」と言うと
Last Updated: 2025-09-14
Chapter: 第27話 新婚初夜は…
しばらく起きそうもないので、そのままリビングで寝かせた。 疲れたので、私もお風呂に入って休むことに…… ────翌朝 「あ────!」 大きな声で起こされる。 「ん? な〜に〜?」 「寧音! ごめ〜ん、俺、寝ちゃった」と、朝から騒いでいる修斗。 そのままリビングのソファーで寝てたので、 布団を掛けて寝かせたのだ。 「う〜ん……」 相変わらず私は、朝は弱い。 目を開けても又自然と瞼を閉じてしまう。 「ごめんね、だから、今からでも……」と言っているようだ。 「う〜ん、もうちょっと……」 途中まで言って又眠っていたようだ。 「寧音〜〜」と、私を抱きしめている。 「う〜〜ん」と、私も修斗さんを抱きしめ…… 結局動けなくなっている。 「寧音〜?」 私を呼ぶ声が遠ざかっていく…… 「スースー」 どのくらい眠っていたのかは、分からないが、 目覚めたのは、やっぱり修斗のキスだった。 「う〜ん……」 「起きた?」と聞いている。 「うん、おはよう〜」 「おはよう〜」と何やらニコニコしている。 少しずつ、頭が冴えて来て、昨日のことが蘇ってきた。 「2日酔いは?」と聞くと、 「よく寝たから大丈夫」と言う。 「そう〜良かった」 「うん、ありがとう」とニコニコしている。 「ん? 何?」と聞くと、 朝からお兄様から連絡があり、修斗がすぐに酔ってダウンしたので、私がお父様とお兄様の相手をして一緒にお酒を呑んでいたのだと…… そして、お父様もお兄様もダウンし、 〈寧音ちゃん、お酒強え〜な、楽しかったよ。又呑もうって言っておいて〉とお兄様からメッセージが届いたようだ。 「あっ! そうだった。私やらかした?」と聞くと、 「ううん、助かったよ! 俺の代わりにありがとうな」と言われた。 「なら、良かった」と言いながら、もう一度修斗を抱きしめると、何やら自分のカラダがスースーすることに気づいた。 「ん?」と自分の格好を見ると、見事にパジャマははだけて下は、パンティしか履いていない。 「え────っ!」 と修斗の方を見ると、 「だって全然起きないから、先に始めてた」と笑っている。 「はあ〜? 先に始めてた? 居酒屋じゃないんだから!」と言うと、 「クックックッ、寧音上手いこと言うね」と笑っている。 「笑い事じゃないわよ
Last Updated: 2025-09-13
Explore and read good novels for free
Free access to a vast number of good novels on GoodNovel app. Download the books you like and read anywhere & anytime.
Read books for free on the app
SCAN CODE TO READ ON APP
DMCA.com Protection Status