恋に恋するって、こういうことですか?

恋に恋するって、こういうことですか?

last updateLast Updated : 2025-09-18
By:  心優(mihiro)Completed
Language: Japanese
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突然、社長から直々に、専務の秘書に任命された五十嵐寧音24歳。一部上場企業で働くOL3年目。 しかも専務は、外部から来られる!  初めてお会いする当日まで、詳細は明かされず、シークレットだった為、その姿を見て驚いた寧音。 『お若い!』ダンディな男性が来られると思っていたのに、お若いイケメンが… 櫻木修斗29歳。 しかも、その若い専務は、いきなり寧音を下の名前で呼ぶ。 相当変わった人だと思った寧音。心の声と、2人の掛け合いが面白い!  そして、いつしか寧音も周りも修斗のペースに…… そのまま2人は、結ばれるのだろうか。

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Chapter 1

第1話 私のお相手は…

寧音ねね !、結婚しよう!」

「は……(い)」

ピピピピッ、ピピピピッ

「ハア〜〜〜〜、また夢か……せめて最後まで返事させてよ! いつも良い所で……ったく」

〈おはー! 寧音〜! 起きた〜?〉

〈おはよ〜! 起きた〜ありがとう〜〉

〈今日もファイト!〉

〈うん、ファイト!〉

いつも朝の弱い私が起きたかと、確認してくれるのは、高校生の頃からの親友心菜ここなだ。

お互い違う職場で働いているのに、寝坊しては大変だからと、お母さんのように心配してくれる。

〈また、プロポーズされた夢みたよ〉

〈良いじゃん! そろそろ彼氏でも出来るのかな? 楽しみ〜〉

〈でも、いつも良いところで……〉

〈ハハッ〉と笑われる。

五十嵐 寧音いがらし ねね24歳

OL3年目、彼氏無し

高校生の頃、彼氏と別れて以来、まだ彼氏は居ない。最悪な別れをしてしまったので、トラウマになってしまっている。

──社会人になったら、素敵な彼氏を作ろう!

そう思って、既に2年が過ぎた……

──どうして?

昔から憧れだけは、強い!

どこかにきっと私の王子様がいるはずよ!

〈寧音は、目標設定が高すぎるのよ! 恋に恋しちゃってるから、どんどん高くなってるよ〉

「そうかもしれない……」

〈イケメン! 高身長、優しい、価値観が同じで笑うツボが同じ、一緒に居て楽な人、尊敬できる部分がある人、出来ればお金はある方が良い!〉

〈ね! 全部そりゃあそうよ! 皆んながそう思ってるのよ〉

〈でも、価値観は、人それぞれだからね。だから合う人と出会うまで待ってるのよ〉

〈待ってないで、マッチングアプリに頼れば?〉

〈違うのよ! 自然に出会いたいの〉

〈そのいつも同じ夢でプロポーズしてくれる人に?〉

〈そうなのよ〜きっと何処かに居るのよ! 正夢になるのよ〉

〈はいはい! もうすぐ現れると良いね。じゃあまたね〜〉

〈は〜い!〉

会社に向かった。

「おはようございます」

「おはようございます」「おはようございます」

一応頑張って、四友商事という一部上場企業に就職したのに……

素敵だなと思う人は、既に結婚されてたり、彼女が居たり……

私の王子様は、いったい何処にいらっしゃるのかしら?

私の部署は、総務部の秘書課だ。

1年目は、受付業務に就き、2年目からは、秘書業務に携わらせていただいている。

去年は、勇退された常務の秘書だったが、今年は本部長から新しく常務に就任された秘書には先輩が就任された。

なので、私は今年から新しく就任される専務の秘書になった。

今日初めて専務にお会いする。

外部からの引き抜きらしい。

──どんな方かしら? ダンディなオジ様だと良いのにな〜

少し緊張している私が居る。

──きっと専務も初めてのことで緊張されているだろうな

「おはようございます」「おはようございます」

と社長と副社長が来られた。

「「「「「おはようございます」」」」」

総務部全員でお迎えする。

そして……

「今日から専務として来ていただく櫻木さんが、もうすぐ来られるので、えーっと、五十嵐さん!」と呼ばれた。

「はい」

「よろしくお願いしますよ」と言われた。

「はい、かしこまりました」

エントランスまで迎えに行くよう言われたので、急いで1階までエレベーターで降りた。

──どんな方かなあ〜?

タクシーに紛れて、役員用の社用車が到着した。

──この車かな?

運転手さんを確認して、

「おはようございます」とご挨拶すると、

「おはようございます。専務さんご到着です」とおっしゃったので、後部座席のドアを開けた。

──え? 嘘! お若い! 付き添いの方?

ではなさそう!

他にはどなたも乗っておられない。

──こ、このお若い方が新しい専務さん?!

「おはようございます」とご挨拶すると、

「おはようございます。櫻木です」とおっしゃった。

やはり、間違いない。

「本日より秘書を務めさせていただくことになりました、五十嵐と申します」とご挨拶すると、

「下の名前は?」と聞かれた。

寧音ねねと申します」と言うと、

「寧音さん、よろしくお願いします」とおっしゃった。

「よろしくお願い致します」

──嘘でしょう? 何このお若いイケメンは?

そして、急いでエレベーターまで案内して、まずは社長室へ

「寧音さ〜ん! 『こんなに若い奴が専務?』って思ったんでしょう?」と言われた。

──ギクッ! 図星だ……

「いえ、そのようなことは……」

「凄く驚いた顔をしてたのに?」と言われた。

「申し訳ございません。驚いたのは事実です」と言うと、

「ハハッ、キミ正直だね」と笑っておられる。

そして、

「仲良くしようね」と言われた。

──どういう意味? なんだか怖い

そして、社長室へ向かうと、会う人会う人、

『誰? あのイケメン!』などと言う声が聞こえた。

総務部を通って社長室へ向かう際も、皆さん私と同じ反応で、目を大きく見開かれてから、ご挨拶されている。

──そりゃあそうよ、私も専務と聞いたから、

経験豊富なオジ様を想像していたんだもの、しかも外部からと言われれば、皆そう思っても仕方ないわよ

そういう意味では、ラッキーなのだが、どうもこの方一癖あるような気がする。

社長秘書さんに、

「専務が到着されました」と伝えると、

社長室のドアをコンコンコンとノックして、社長に伝えてくださり、専務に中に入っていただいた。

社長とご挨拶されているようだ。

社長秘書の林さんに、

「お若い方なのね、しかもイケメン」と言われた。

「はい、私も驚きました」と言うと、

「寧音ちゃんラッキーじゃない!」と言われた。

「はあ〜……」と少し微妙な顔をしたので、

「ん? 嬉しくないの?」と聞かれた。

「いや〜」としか言えず……

「では、よろしくお願いします」と、専務が出て来られたので、

「お部屋にご案内致します」と、林さんに一礼して、専務室へ

「こちらでございます」

とドアを開けると、

「ありがとう」と、中に入られて、いきなり上着を脱ぎ捨て、デスクの椅子に座られた。

「はあ〜もう疲れた」と……

「お疲れ様でした」と、上着をソファーから拾い上げて、ハンガーに掛けた。

「本日のご予定を読み上げてもよろしいでしょうか?」と言うと、

「え、まだ予定があるの?」とおっしゃる。

──え? まだ午前中なんだから、当たり前だろ!

「はい」と言うと、

「うん、どうぞ」と言うので、

「しばしのご休憩の後、各部署の部長との顔合わせ、そして、昼食は社長、副社長、常務との会食となります」と言うと、

「はあ、昼飯ぐらいゆっくり1人で食いたいものだけどね」とおっしゃった。

──そうだけど……初日なんだから仕方ないじゃない! 案外我儘ね

と思いながら、午後からの予定を続けた。

午後からは、こちらから出向いて他社へのご挨拶だ。

すると、

「ね〜寧音···が代わりに行ってくれたら良いのに……」とおっしゃった。

─!! ······

「申し訳ございません。私もそうしたいところですが、あいにく専務のような豊富な知識を持ち合わせておりませんので」と言うと、

「う〜ん、こういうのが1番面倒で無駄な時間なんだよな」と言った。

──やはり曲者だ

「俺は現場で働く方が好きなんだよな〜だから断ったのに……」とおっしゃった。

──断った? はあ〜? こんな大出世を?

やっぱ相当な変わり者ね

「お茶でもお淹れ致しましょうか?」と聞くと、

「うん、お願い!」と言った。

私は、いつものように、湯呑みにお湯をいれ、温めてから丁寧に淹れた。

「どうぞ」

「ありがとう」

早速一口飲まれて……

「美味っ! コレ何茶?」と聞かれたので、

「玄米茶に致しました」と言うと、

「何? 淹れ方が上手なのか?」

「いえ、玄米の香ばしい香りピラジンは、血流を促進し、脳をリラックスさせる働きがあるそうです」と言うと、

「そうなんだ〜ハア〜」と、リラックスさせているようだ。

「冷え性や肩凝りの緩和、生活習慣病の予防にも効果があるようですよ」

「あ〜だからか、なんだかホッとする」とおっしゃる。

「ま、私が玄米茶が好きなだけなのですがね」

と言うと、

「うん! 今まで飲んだ どの玄米茶より美味いよ」と褒めてくださった。

「ありがとうございます。お役に立てて良かったです」

お茶を淹れてこんなにも褒められたのは、初めてだ。私も嬉しかった。

そして、昼食。

この時間だけは、私も少し気が抜ける。

役員のみでの食事会なので、あとは、食事担当者さんにお任せする。

「ハア〜」と食堂で大きな溜め息を吐くと、

「何? 大きな溜め息!」

「そうよ、あんなに若くてイケメンの専務なのに」

と言う同期の千穂と紗奈。

「いや〜」

言いたくても言えない……守秘義務がある。

「察するに、何かあるのね?」

と言ってくれる。

うんうんと大きく頷くと、笑っている2人。

「でも、何か新しい恋の予感!」と千穂

「ハア〜?」と言うと、

「違うの?」と紗奈

「違うんじゃないかなあ?」とだけ言う。

「え〜そうなの?」

「勿体ない! 少しぐらいなら我慢して……」

と、なぜか私が我慢して、恋愛に結びつけろ! と聞こえる。

ゆっくり首を横に振った。

「なんだ、つまんない!」

「そうよ! まだ分かんないわよ」

「だよね、楽しみにしてる」と言われる。

「いやいや……」

そういうタイプでは無さそうなのに……

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