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第6話

作者: みっつ
しかし、颯太は今、どうしようもない苛立ちを感じるだけだった。

去り際の美弥の冷ややかな瞳と、「離婚しよう」という言葉が頭から離れなかった。

冷たく凛を突き放そうとしたその時、大学のグループチャットに通知が入った。

美弥からだ。

話題を独占している凛の写真の下に、美弥は一言だけ送信した。

【末長くお幸せに】

怒りも、質問もなく、感情すら感じ取れない一言だった。

まるで自分とは無関係な二人を祝う、他人行儀な一言。

颯太がそのメッセージを見た瞬間、心臓をえぐり取られるような痛みに襲われ、呼吸が苦しくなった。

その瞬間、過去の記憶が脳内を駆け巡る。

高校一年の頃、ポニーテールの美弥が、顔を真っ赤にしてチョコレートを自分の引き出しに忍ばせていた。

勉強で忙しい自分のために、代わりに食堂に並び、毎日一緒に昼ごはんを食べた。

体育館の裏で初めて手を繋いだ時、自分の手は汗で濡れていて、あまりの緊張にまともに言葉も出なかった。

受験期、自分のために深夜まで付き合ってくれた美弥の目の下に、濃いクマができていた。

そんな美弥を「バカだな」と怒りながらも、心の中では誰よりも感謝して
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