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第38話

Author: 冷凍梨
葵が突然現れたことに、看護師長も私もびっくりした。それに、最初の一言から彼氏というプライベートのことについて問いかけてきたなんて。

私たちはあくまでもただの同僚で、そこまで仲が良いわけでもないと思うけど。

それにその質問に、本当にどう答えばいいか分からなかった。

彼氏はいないけど、夫はいる。しかもこの契約上の夫は、ちょうど松島葵の八雲お兄ちゃんだ、とか言うわけにはいかないだろう。

葵はたぶん最初から看護師長と私の会話を聞いていたと思うが、一旦そのようなことを言ってしまえば、きっと大変なことになる。

否定しようとしたら、看護師長が先に話題を変えてくれた。

「この子が脳神経外科に入職したばっかりの天才ちゃんなのよね。うちの優月ちゃんとも知り合いなの?」

葵は大人しく「はい」と言ったが、目をじっと私の身に凝らしていた。まるで何か証拠を見つけようとしているかのように。

「水辺先輩は私たちの医学部での人気者なんですよ」

「この方が葵のよく言ってた水辺先輩ですね」

その隣の看護師は私の体に目を走らせて、言った。にこにこしながら、「やっぱ只者じゃないですね」

その人は脳神経外科の新入りの看護師で、名前は尾崎薔薇子(おざき ばらこ)らしい。もし考えが当たったら、昨日葵とお手洗いで噂話をしたのもこの人だ。

私たち4人でお互いに自己紹介をして、ワイワイ喋っていたら、「彼氏」という話題も二度と出てくることはなかった。

お手洗いから出てから、私たちはそのままそれぞれの診療科に向かった。しかし間もなく、葵と薔薇子がいきなり追いついてきた。女の子は目を細めながら言った。「そうだ水辺先輩、今夜はインターン生での打ち上げがあるんだけど、先輩も遊びに来ませんか?」

実は私はそういう賑やかな場面が苦手だが、そこで、薔薇子も補足した。

「各診療科のインターン生も来ますよ。これを機に、みんなでお互いと知り合って、これからの仕事にも役立つと思いますわ」

それを聞いて、私も一理あると思った。麻酔科は元々協力が主な診療科で、毎日各診療科とコミュニケーションを取らないといけない。非公式な打ち上げだが、これからはここでの居心地も良くなるし、人脈を広げることもできるし、行ってもいいかもしれない。

「じゃあ場所を水辺先輩のスマホに送りますね」

葵は明るくて親切な口調で言った。

「夜
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千恵
契約期間が終わって離婚手続き終了してから、インターンの飲み会へ参加したら?って思うのは私だけ? 八雲と悪魔ちゃんが絡んでくるんだから!!
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