Alpha's Double-Scent Mate

Alpha's Double-Scent Mate

last updateLast Updated : 2023-04-28
By:  Coral LeviaCompleted
Language: English
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Ellie was a good, ideal werewolf of her pack. Once abandoned by her family, she wanted to do everything she could to give back the love and care she received from her adopted family, even if it meant giving up her own wolf for a better future for them. However, what she did not know was that it was all a trick. That she was never loved by anyone in the pack; not her family, nor her mate. And the rite used for ‘her sake’? It was actually for her sister’s sake. All this time, Ellie was but a pawn to be used and tossed away. One day, she met an injured werewolf in the middle of the woods, who claimed her to be his mate, and later saved her from a cruel fate. Only… “We may be mates, but I feel nothing from you. All I want from you is to bear my child.” Once again, she was to be used as a pawn for someone else, when all she wanted was to at least be treated as any other werewolf. Will Ellie ever be able to change her fate? Can she get through to her mate? Will she find out what happened to her real parents?

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Chapter 1

The Three Years... For What?

高橋悠綾(たかはし ゆあ)はウィ音楽大学への研修枠の申請を終えたばかり、婚約者である早川時紀(はやかわ ときのり)から電話がきた。

「ロイヤルクラブ、888号室、10分で来い」

窓の外は、しんしんと雪が舞っていた。彼女は一瞬、はっとしたが、それでも言われた時間通りに時紀の指定した場所に着いた。

「お義姉さん、本当に来たんだね!さっき早川社長とゲームしてたんだけど、『悠綾は俺にはベタ惚れだから、10分以内に絶対来る』って言うんだ」

「信じられなかったけど、今は信じるよ」

「お義姉さん」という言葉は、本来は敬称だが、今の悠綾の耳には、露骨な侮辱にしか聞こえなかった。

彼女は唇をぎゅっと結んで返事もせず、人々の真ん中に座る時紀を見つめた。彼の腕の中には、愛くるしい女性が寄り添っていた。

その女性は悠綾も知っている小林莉奈(こばやし りな)だった。

時紀が経営する芸能プロダクションに最近入ったばかりのインターンで、彼らと同じ大学の後輩だった。

「だから言っただろ、悠綾は俺にベタ惚れだから、絶対来るって。彼女は俺と結婚するためなら、何でも言うことを聞くんだぜ」

時紀は自慢げに語りながら、エビをむいて莉奈の口に運んだ。

莉奈もまた、はばかることなく時紀の頬にチュッとキスをした。

この光景に、悠綾の胸の奥がちくちく疼いた。

莉奈のキスのせいでも、時紀が彼女のことを「自分にベタ惚れ」といったせいでもなかった。

ただ彼が莉奈のためにエビをむいた、それだけの理由だった。

彼女と時紀は二人とも音楽大学の出身で、作詞作曲が彼女の得意分野であるのに対し、ピアノやベースなど様々な楽器は時紀の十八番だった。

だから、時紀を追いかけ始めてから、彼女は彼のその手を宝物のように思うあまり、どんなことでも彼自身にさせることは決してなかった。

恋心が最も熱かった頃は、顔を洗うためのタオルさえも絞って、彼に渡していたほどだった。

そんなにまで大切に思い、気遣っていたあの手が、今、他の女のために硬いエビの皮をむいていた。

なんて皮肉なんだろう。

次の瞬間、莉奈の言葉が彼女の考えを遮った。

「時紀先輩、あなたの手は楽器を弾くための手ですよ。私のためにエビなんて、むかなくていいんです。ちょうど悠綾先輩がここにいるじゃないですか。彼女は、いつも時紀先輩のお世話してるんでしょ?残りのエビ、全部むいてもらいましょうよ。私たちから彼女へのお誕生日プレゼントってことで」

そう言われて初めて、悠綾は今日が自分の誕生日だったことを思い出した。自分ですら忘れていた。

「君の言う通りだ」

時紀は莉奈を愛情あふれる眼差しで見ると、足を組み、軽い口調で悠綾に命令した。

「じゃあ、君、残りのエビ、全部むいてくれ。ついでに、ここにいる全員のグラスに酒をついで回れ。終わったら、さっさと失せろ」

個室内は、ほんの数秒、静まり返った。

みんなが悠綾が反抗するのではないかと思ったその時、彼女はしゃがみ込み、エビをむき始めた。

一つ、また一つ。終わった頃には、悠綾の手は腫れ上がり、指先から血が滲んで、痛みで全身の震えが止まらなかった。

彼女は服の端で血をさっと拭い、痛みをこらえながらも震える手で、その場にいた全員のグラスに酒をつぎ終えると、最後は振り返ることなく去っていった。

背中の後ろからは、どっと湧き上がる笑い声と、時紀の誇らしげな自慢話が聞こえてきた。

「ほら見たか?俺にベタ惚れなんだよ、言うことはなんでも聞くんだ」

「さすが早川社長!メッチャすげー!」

悠綾はケーキ屋に寄り、自分のために割引した誕生日ケーキを一つ買って帰った。

ろうそくに火をともし、23歳の誕生日を祝い、これからの人生が平穏無事に過ごせますようにと願いを込めた。

そして、ノートを取り出すと、今回、時紀が自分に与えた傷を書き記した。

時紀、あなたは知らないでしょうけど。

私は、あなたを許すのは十回までと決めていたの。今日で八回目。

あと二回だけ。それで私は、あなたのもとを離れる……
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