HIS WARMTH UPON MY DESIRE (ENGLISH VERSION)

HIS WARMTH UPON MY DESIRE (ENGLISH VERSION)

last updateÚltima actualización : 2022-07-18
Por:  solaceinstellarEn curso
Idioma: English
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Sinopsis

Aurora Leandro was cheated on and went through a painful break-up. And so, she swore 'till the depths of Tartarus that she will not commit to a relationship again... nor fall in love. But when her life was barely hanging on a thread and an unseen foe was about to put her family in grave danger— her father hired an oozing, jaw-dropping hot soldier with a pair of golden eyes to be her bodyguard. Desire starts consuming her like never before. Like a wildfire spreading on dried leaves. Aurora knew her words will ricochet back at her. She knew she's about to break the parameters. She knew she's about to lose herself. Because the tiny spark that startled both of them ends up in a blaze of glory.

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Capítulo 1

PROLOGUE

幼馴染は、大学を卒業したら結婚しようと、そう約束してくれていた。

けれど結婚式当日、彼は姿を現さなかった。ようやく彼を見つけ出した時、彼は私の義妹である橘莉奈(たちばな りな)と、ホテルの大きなベッドの上で肌を重ねていた。

衆人環視の中、進み出てくれたのは大富豪の跡継ぎである鷹司彰(たかし あきら)だった。彼は、私が長年想い続けてきた相手なのだと、高らかに宣言した。

結婚して五年。私が口にしたどんな些細な言葉も、彰は心に留めてくれていた。私は、自分が彼にとって一番大切な人間なのだと、そう信じていた。

そんな日々が続いていたある日、家事をしている時、私は偶然、彰の書斎にある机の引き出しの奥から、一つの機密ファイルを見つけてしまった。

最初のページは、莉奈の経歴書だった。そこには彼の直筆で——【最重要監視対象。全てに優先する】と書き込まれていた。

続いて現れたのは、私が見たこともない一枚の病院の指示書。日付は、まさしく私が交通事故に遭った、あの夜のものだった。

あの時、私は鷹司グループ傘下の病院に搬送されたが、なかなか手術は始まらなかった。次に目を覚ました時、お腹の子は大量出血が原因で、もう助からなかった。

彼の腕の中で声も出なくなるまで泣きじゃくったけれど、お腹に子供がいたことは、ついに伝えなかった。彼をこれ以上心配させたくなかったから。

けれど、今になって知ってしまった。あの夜、莉奈も怪我を負っていたこと。そして、彰が病院に下した指示が、これだったのだ。「全ての医者を招集し、莉奈の治療を最優先とせよ」と。

私の涙が紙に染み込み、インクの文字を滲ませていく。

もし私があなたの最優先事項でないのなら、私はあなたの世界から、消えてあげる。

--

離れる手筈を整え、機密ファイルを元の場所へと戻した。

ドアの外から、慣れ親しんだ煙草の香りがふわりと漂ってきた。

顔を上げる——彼だった。

彰がドアを開けて入ってくる。そのスーツには、まだ深夜の冷気が残っていた。

彼は後ろから私を抱きしめ、温かい吐息が首筋をくすぐる。その声は、いつものように低く柔らかかった。

「どうしてまだ起きてるんだ?」

「なんでもないわ。ただ、今度の新作ジュエリーオークションのことを考えていただけ」

私は笑みを浮かべ、努めていつも通りの明るい声色を装った。

彼は私の肩に顎を乗せ、指先が髪を滑り落ちる。「なぁ、君は最近、このオークションのために夜更かしが過ぎる。世界トップクラスの栄養士を新しく手配したから、明日には来てもらうことになってる」

彰と結婚して五年。彼は私をこれでもかというほど甘やかした。

私が寒がりだと知っているから、彼のポケットにはいつもカイロが入っていた。

私が暗闇を怖がるから、彼は毎晩私が眠りにつくまで明かりを消さなかった。

誰もが私を羨んだ。鷹司家の跡継ぎは冷酷無比なのに、私のためにだけは全てのプライドを捨ててくれるのだと。

彼らはあまりに何度も言ったものだから、私自身さえもそれを信じてしまっていた。

今夜、ようやく理解した。この甘やかしは、彼が本当に守りたい女を世間の目から隠すための、ただの煙幕だったのだと。

「そうだ」

彰は私のうなじにいくつも軽いキスを落としながら、何気ない口調で切り出した。

「君の実家から食事会に誘われてな。莉奈が妊娠したお祝いだそうだ」

彼は少し間を置いて、淡々と付け加えた。

「ついでに、君のジュエリーオークションは彼女に任せることにした。君は行かなくていい。代わりに祝いの品を届けて、すぐに戻って君のそばにいるから」

まるで氷の穴に突き落とされたかのようだった。

このチャリティーオークションは、私がデザイナーとして丸三年、心血を注いで準備してきたものだ。

ジュエリー一つ一つのデザイン、企画の一つ一つの段階、ゲスト一人一人の招待まで、全て私が手掛けた。

表向きは世間の注目を集めるチャリティーオークション。その実態は、私が鷹司家の事業のために築き上げた、何物にも代えがたい人脈への道筋。

成功させるために、私は心身をすり減らしてきた。

それなのに……彼はそれを、いとも容易く他人に譲り渡してしまった。

声が震えるのを必死で堪えながら問いかける。「どうして?これは私のオークションよ。準備は全部整っているし、取締役会も私が担当することに同意してくれたはず……」

彼は私の言葉を遮り、優しい声で言った。

「取締役会には俺から話を通しておいた。後のことは莉奈に任せよう。彼女、最近つわりが酷くて気分が塞いでいるんだ。オークションを担当すれば、いい気晴らしになるだろう。君もちょうどいい機会だ、家でゆっくり休んで体を休めるといい」

私はうつむき、砕け散った心を隠した。

——彼は、私の努力を、彼女の玩具にしてしまった。

けれど彼は私の苦しみに気づくそぶりも見せず、自分勝手に話を続けた。

「明後日は君の誕生日だろう。サプライズを用意してあるんだ。そうだ、最近ずっと一人で家に籠もりきりだったから、新しい仲間を連れてきた。下の客間にいるよ」彼の声には、手柄を自慢するような軽やかさが混じっていた。「とてもおとなしい猫だ。君は小動物が好きだろう?」

猫。

ええ、確かに私は小動物が好きだ……猫さえいなければ。

私は酷い猫アレルギーで、それを彰が知らないはずはなかった。

結婚後、一度だけ商談の席で、クライアントがペットの猫を連れてきたことがあった。

ほんの少し手の甲を擦られただけで、皮膚には一面に発疹が浮かび、胸が苦しくなった。

いつも冷静沈着な彰が、あの時ばかりは完全にうろたえていた。

彼は震える声で私の名前を呼び、焦りのあまりクライアントそっちのけで私を抱きかかえた。

診察室の前で、彼は医者に何度も問い詰めた。「彼女に危険は?すぐに治療できませんか?輸血が必要なら俺の血を!」

その剣幕に、医者が何度も大丈夫だと請け合うほどだった。

アレルギー症状が落ち着いた後も、彼は一睡もせずに一晩中私に付き添ってくれた。

なのに今、彼は私に猫を贈るというの?

先ほど目にした機密ファイルを思い出す。

莉奈が一番好きなもの、それは猫。

このプレゼントで、彼が本当に喜ばせたかった相手は、私ではなかった。

私は、かろうじて笑みを絞り出した。

「ありがとう。でも、遠慮させてもらうわ。私じゃ、ちゃんとお世話できないかもしれないから。それより、誕生日は一日、予定を空けておいてくれる?二人で過ごしたいイベントを考えてあるの」

彼は頷き、私の耳元で優しく囁いた。「もちろん。奥様の仰せのままに」

その夜、私は眠れなかった。

彰が私を強く抱きしめている。私はそっとその腕から抜け出し、ベランダで少し風にあたろうとした。

その時、彼のナイトウェアの内ポケットから、何かが滑り落ちた。

身を屈めて拾い上げると、それは小さな香水瓶だった。

キャップを捻ると、独特の香りが鼻腔をくすぐった。

この香りは、莉奈から香ってきたものと同じだ。

大勢の人が羨ましげにその香水はどこのものかと莉奈に尋ねていたが、彼女はいつもミステリアスに微笑んで、それは『甘い秘密』なの、と答えるだけだった。

なるほど。これは彰が彼女のためだけに調合させた、世界でたった一つの香りだったのだ。

この瞬間、私の心は完全に冷え切った。

二日後、私も彰に彼が望むであろうプレゼントを贈るつもりだ——

彼の世界から、永遠に消え去ること。
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