I Know How You Taste, Mr. CEO

I Know How You Taste, Mr. CEO

last updateLast Updated : 2023-02-28
By:  R.C.BRIE15Completed
Language: English
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Book #3 Wright-Petrov Series She once tasted him. Her first man. But he was too drunk to know. For years, she kept it a secret to protect herself and their friendship. Until he involves her in his craziest idea of being his wife. And no matter how hard she tries to resist, she blindly agrees. To placate herself, she strictly set the rules. Rules she freely breaks. Everything involving him is ambivalent. She even lost control of her heart. Will she learn to play his games just to keep him? Or will she teach him to value her by playing hard to get? Either way, all she ever wanted was to have another taste of him. And she is selfish, she wants it to be forever.

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Chapter 1

Prologue

新婚の夜、藤原翔太(ふじわら しょうた)に手で初夜を奪われた後、楚山梓(そやまあずさ)はついに彼への未練を断ち切り、離婚を決意した——

梓の下半身に異様な感覚が広がり、彼女はかすかな呻き声を漏らした。敷かれた白い布には、紅梅の花びらのように点々と赤い染みが広がっている。

梓は熱にうかされたように体をくねらせ、続きを待ち続けた。しかし、待っても次に進む気配はなく、かすんでいた目が徐々に焦点を取り戻し、「……続けないの?」と問いかけた。

「終わった。明日、この布をお婆さんに見せる。そのうち体外受精の手続きをしよう。あんなことに興味はない」翔太は淡々と言い放った。

藤原お婆さんは古風の考え方の持ち主で、二人の新婚初夜の「証」を見たがっていた。だが、翔太は手で彼女の処女を奪った。

「翔太、あなたはセックスそのものに興味がないの?それとも私という女に興味がないの?」梓の目尻が赤く染まった。彼の身体の変化は、確かに感じ取っていたのに。

「違いなどあるか?」翔太は右手をゆっくりと丁寧に消毒しながら答えた。申し訳なさなど微塵も見せなかった。

梓は胸が締め付けられるようになり、言葉が出なかった。

翔太が背を向けて去ろうとしたその刹那、梓は突然、ありったけの勇気を振り絞って口を開いた。

「翔太……私たち、離婚しよう」

翔太は眉をひそめた。

「君のそういう気まぐれは好きじゃない。今夜からゲストルームで寝てくれ」

梓は彼の背中を見つめ、知らず知らずのうちに涙が頬を伝った。

藤原家と楚山家は古い付き合いで、二人は幼い頃から指切り婚約していた。梓は十数年も翔太のことを想い続けてきた。

ずっと翔太の好みに合わせ、理想の妻になろうと努力してきた。

彼のためにジャズダンスを諦め、バレエを習った。さっぱりしたショートが好みだったのに、彼のために腰まで届くロングヘアにした。彼は女が外出して遊び回るのが嫌だったので、20歳になっても一度もバーに行かず、友達もほとんどいなかった。

女に触られるのは嫌だと言われたので、本当に一度も彼に触れようともせず、結局、今日の結婚式の誓いのキスさえしてくれなかった。

だがこの瞬間、梓は悟った。彼が自分を愛していないばかりか、さらにはこのように辱め、離婚さえも彼女の気まぐれだと言い放ったのだ。

梓は傷心のまま主寝室を後にした。

書斎の前を通りかかった時、情欲に満ちたうめき声が聞こえた。

ドアの隙間から覗くと、翔太がソファに座り、スラックスを膝まで下ろし、写真を見つめながら自慰にふけっていた。彼の手の動きは速く、口からは言葉が零れていた。

「雪乃、たまらないんだ……

愛してる……雪乃……ああ、きつい……」

梓は雷に打たれたように立ちすくんだ。手の甲を噛んでようやく声を漏らすのを抑えた。

翔太が、なんと友人の娘――藤原雪乃(ふじわら ゆきの)を愛しているなんて!

彼女は慌てて部屋に逃げ戻り、胸を押さえながらはあはあと息を弾ませた。

これまで梓は、翔太が年齢差を超えた親友への恩返しのため、その娘の雪乃を大切にしているのだと思い込んでいた。だが真相は、彼が雪乃に恋をしていたのだ。

だとすれば……彼が自分と結婚したのも、雪乃のためだったに違いない。

友人の娘を愛していることを誰にも知られたくなかったし、雪乃が世間の非難に晒されるのを防ぎたかったため、自分を盾にして、心の奥で雪乃を密かに愛し続けていたのだ。

梓の胸は締め付けられるように痛んだ。

階下から車のエンジン音が聞こえ、続いて少女の弾んだ声が響いた。

「おじさん、早く降りてきて!」

梓は窓際へ近づくと、ちょうど雪乃が翔太の胸に飛び込む瞬間を目にした。

「おじさん、本当に来てくれたの。今日は一日中一緒にいてほしいな」

長い髪を揺らし、笑みをたたえた彼女の顔は、優しく穏やかでありながら活気に満ちていた。

「いいよ」翔太は口元をわずかに緩め、まだ褪めきらぬ情熱の奥に、愛情たっぷりの眼差しが揺らいでいる。

「おじさんとおばさんの新婚の夜を邪魔しても怒らないの?」

雪乃は甘えた口調で続けた。

「だってわざとだもの。ほかの誰かと一緒になるなんて絶対嫌なんだから!」雪乃は翔太への強烈な独占欲を隠そうともしなかった。

「行こう」翔太は少しも腹を立てる様子はなかった。

「お姫様抱っこして」雪乃は彼の胸でさらに甘えた。

翔太は笑みを浮かべながら彼女の腰を抱き上げ、助手席にそっと乗せた。まるで宝物を扱うかのように。梓は二人が去るのを見つめ、心にぽっかりと空洞が開いたような感覚に襲われた。

次の瞬間、彼女のスマホが光り、SNSのタイムライン更新通知が届いた。

雪乃のタイムラインには、男と抱き合う後ろ姿の写真がアップされていた。

【私のためなら、あの人は美しい花嫁さえ捨てられるなんて、本当に愛されてるわ】

梓はふっと笑った。青ざめた微笑だった。

愛されている者とそうでない者の差は、これほどまでに明白なのか。

今までどうして気づかなかったのだろう。

その夜ずっと、彼女は泣いては笑い、笑っては泣いた。

やがて涙が枯れ果てた時、かつて熱を帯びていた心も完全に麻痺していた。

翌朝、梓は離婚届を用意した。

これは決して衝動的な行動じゃなかった。翔太とは本当に別れるつもりだった。
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102 ratings · 102 reviews
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Natalie Henry
I really wish all were available on audio. I already paid for Lucas’s book and now it’s uploaded on audio but makes me repurchase and shows more chapters ?
2025-08-14 11:22:11
1
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Florence
Waiting for Carl Petrov and Kara’s story please
2025-06-21 02:21:31
6
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Punkin Lee
Enjoyed reading this book
2025-04-20 03:13:15
0
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Luna Jane
...️...️...️...️i really love this book
2025-03-08 23:00:17
0
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Soulful Reader
Can we have them all into audiobooks?
2025-01-03 11:04:54
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Dana
Where is book 4 please!
2024-12-31 20:38:30
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Tsholo Matjila
I loved the book, it was a great read and very enjoyable.
2024-12-11 10:47:01
1
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Natalie Henry
Why are these stories not available on GN through audio like the first two !!!?? Please send request to your editor!!??
2024-12-08 13:50:43
2
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Ardeleanu Irina
Loved the stiry and the writing style. Now that I have discovered the Wright -Petrov series, I want to read all of them.
2024-11-21 17:19:07
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Mistura
Good book ...
2024-11-12 01:00:47
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Barbara Chandler
reading this series for the 3rd time !! just love it !!!
2024-10-20 06:49:08
1
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Natalie Henry
Please request for this to be available on audio
2024-08-29 13:10:22
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Dezarae Rocha
I loved it so much.
2024-08-25 14:42:00
0
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Tino Ruta
Great book
2024-08-15 05:07:29
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athena.delce
Great book
2024-07-21 23:00:52
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