LOVING MR HOCKEY STAR

LOVING MR HOCKEY STAR

last updateLast Updated : 2026-01-08
By:  FRANKOPHONEUpdated just now
Language: English
goodnovel16goodnovel
10
1 rating. 1 review
231Chapters
1.3Kviews
Read
Add to library

Share:  

Report
Overview
Catalog
SCAN CODE TO READ ON APP

Betrayed by her mate. Mocked by her best friend. Maya flees heartbreak—and ends up in the arms of a stranger who leaves her breathless... and broken all over again. One week later, she finds him again. On campus. In uniform. And now? He’s her stepbrother. But secrets don’t stop there. She’s the girl no one wants. He’s the hockey star with too much to lose. And the professor who calls her mate? He plays by rules no one dares question. One college. Two forbidden bonds. And a girl torn between dominance, danger, and desire. This isn’t just about the game anymore. This is obsession. This is payback. This is war on ice.

View More

Chapter 1

01

世界一のお金持ちの一人娘、池田美希(いけだ みき)。彼女が恋に落ちたのは、会社が倒産し、数十億円もの借金を背負った青年、岩崎颯太(いわさき そうた)だった。

身分を隠して颯太のそばにい始めてから3年。ついに彼はすべての借金を完済し、新しい会社を立ち上げて、上場を果たした。

壇上で輝いている颯太の姿を見て、美希は、そろそろ自分の正体を打ち明けるときだと思った。

予約しておいたお祝い用の個室の前まで来ると、ちょうど中から賑やかな声が聞こえてきた。

「颯太、美希さんはこの3年間、ずっとお前のそばを離れなかったじゃないか。ボロアパートにだって、文句も言わずに一緒に住んでくれた。もう借金も返したし、会社も上場したんだ。そろそろプロポーズしてやれよ」

「そうそう。会社を立ち上げたばかりで人を雇う金もなかったとき、美希さんが一人で何人分も働いてくれたんだ。毎日4時間しか寝ないでさ。面倒な交渉はいつも彼女が進んでやってくれた。こんなにいい子、どこ探してもいないって。早くお嫁に来てもらえよな」

ドアノブにかけた美希の手が止まる。心臓がどきんと跳ねて、知らず知らずのうちに緊張していた。

これまでだって、結婚のことを匂わせたことはあった。でもそのたびに、颯太は「まだ君に楽をさせてあげられないから」と、話をかわしてきたのだ。

会社も上場した今、彼は……結婚を考えてくれるかな?

「この3年間、美希が俺にしてくれたことは、全部覚えてる。俺も、この先の人生を共にするのは彼女だけだと思ってた。でも……」颯太はソファに深くもたれかかり、指先にはタバコの赤い火が光っていた。

その場にいた全員の視線が、彼に集中した。

ドアの外に立っていた美希も、ごくりと息を飲んだ。

「菫が、帰ってきたんだ」

静まり返った部屋の中で、男の低い声がやけにはっきりと響いた。

「菫だと?!」仲間の一人が、思わず声を上げた。「3年前、お前の家が潰れた途端、あいつはあっさりお前を捨てて海外に行ったじゃないか!お前が雨の中でひざまずいて引き止めても、見向きもしなかったくせに。そんな金目当ての女を、まさかまだ忘れられないなんて言うつもりじゃないよな?!」

颯太はふうっと煙を吐き出した。立ちこめる煙の中で、表情はよく見えなかった。

長い沈黙の後、彼がぽつりとつぶやいた。

「ああ」

たった一言。でもその言葉は、毒を塗った刃のように美希の心臓を深く突き刺した。息もできないほどの痛みだった。

まさか。3年間、毎日颯太のそばにいて、どん底から這い上がるのを支えてきたのに。彼の心の中には、ずっと自分を捨てたあの女の人がいたなんて。

3年前、岩崎家はある日突然倒産し、莫大な借金を背負った。

当時の恋人だった谷口菫(たにぐち すみれ)は、颯太をあっさりと捨てて海外へ行ってしまった。

会社と恋人を同時に失うという二重のショック。それでも颯太は挫けず、「俺がいる限り、岩崎家は絶対に倒れません。必ず再起してみせます」と、公の場で宣言したのだ。

そのインタビューを偶然見ていた美希は、彼のその強い意志に一瞬で心を奪われた。

颯太に下心があるなんて思われたくなかったから、美希は自分が世界一のお金持ちの一人娘だという身分を隠した。そして、「昔、岩崎家に援助してもらった孤児」を名乗り、恩返しを口実に彼のそばにいることにしたのだ。

徹夜で仕事を手伝ったり、接待の席でわざと颯太を困らせる相手をうまくかわしたり。何日も休まずに働いて張りつめている彼の心を、そばで癒してきた。

3年間。1000回以上もの昼と夜を、ずっと颯太のそばで過ごしてきた。

そして、すぐそばで彼がどん底の毎日から一歩ずつ這い上がり、今日の成功を手にするまでを見届けてきたのだ。

まわりの誰もが言っていた。苦しい時を支えたのが本当の愛だ。会社が上場したら、颯太は真っ先に美希と結婚するだろう、と。

美希自身も、心のどこかでその日が来るのを期待していた。

それなのに、やっと会社が上場したというのに、颯太の口から出たのは、自分を捨てた菫をまだ忘れられない、という言葉だった。

ドアの前に立ちつくす美希の瞳から、涙がぽろぽろと、とめどなくこぼれ落ちた。

部屋の中では、まだ話が続いていた。

「じゃあ美希さんはどうするんだよ?3年間もお前を支えてきたのに、それでも菫にはかなわないって言うのか?お前の心に自分がいないって知ったら、あの子は絶対にお前の元を去ってくぞ!」

「いや、それはない」颯太はきっぱりと答えた。「美希は孤児だ。あの子にとって、俺はこの世で一番身近な人間なんだ。俺から離れられるはずがない。

でも、この3年間たくさん助けてもらったのは事実だ。望んでいる結婚はしてやれないけど、ちゃんとお金は渡すつもりだよ。一生、生活に困らないくらいにはね」

孤児、結婚はできない、一生困らないだけのお金……

その一つ一つの言葉が、重いハンマーのように美希の心を打ちつけた。目の前がぐにゃりと歪み、何も考えられなくなる。

もうこれ以上は聞いていられなかった。美希はふらつく足で、その場から逃げ出した。

人のいないところまで来ると、彼女は全身の力が抜けて、壁に沿ってずるりと座りこんでしまった。もうこらえられず、涙がただただ流れていく。

そうか、颯太にとってこの3年間は、お金で精算できる程度のものだったんだ。

でもね、颯太。自分は孤児なんかじゃない。世界一のお金持ちの一人娘なのよ。

そして自分は、心に他の女がいるような男のそばに、いつまでもいるほど落ちぶれてはいない。

あなたがくれるっていう一生困らないお金なんて、これっぽっちもいらない。

美希は顔の涙をぐいっと拭うと、スマホを取り出して母親の池田洋子(いけだ ようこ)に電話をかけた。

「お母さん?私は決めた。家に帰って、会社を継ぐ」
Expand
Next Chapter
Download

Latest chapter

More Chapters

To Readers

Welcome to GoodNovel world of fiction. If you like this novel, or you are an idealist hoping to explore a perfect world, and also want to become an original novel author online to increase income, you can join our family to read or create various types of books, such as romance novel, epic reading, werewolf novel, fantasy novel, history novel and so on. If you are a reader, high quality novels can be selected here. If you are an author, you can obtain more inspiration from others to create more brilliant works, what's more, your works on our platform will catch more attention and win more admiration from readers.

reviews

JAMES OG
JAMES OG
A bouquet for the writer.
2025-09-27 18:08:29
1
0
231 Chapters
Explore and read good novels for free
Free access to a vast number of good novels on GoodNovel app. Download the books you like and read anywhere & anytime.
Read books for free on the app
SCAN CODE TO READ ON APP
DMCA.com Protection Status