Out of His Darkness

Out of His Darkness

last updateLast Updated : 2022-08-07
By:  Kat WilliamsonOngoing
Language: English
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Synopsis

A young woman becomes entrapped in her dreams by a vampire. She believes these dreams are memories from a past life, but his or hers she can't say. Ian has been living his immortal life restless and hungry, for her. He believes she is his soulmate lost to time. Nothing will stop him from getting her, even if he has to enslave her himself.

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Chapter 1

Nightmares

篠原蒼真(しのはら そうま)の実家で開かれた食事会に参加した際、私、結城泉緒(ゆうき みお)はそろそろ結婚して家庭を持ちたいと自ら切り出した。

すると彼は、私が篠原家の財産を狙い、金目当てで嫁ごうとしているのだと決めつけ、皆の面前で私に十発以上も平手打ちを食らわせた。

そして、嫉妬して席を立った幼馴染を追うため、すぐさま私に背を向けた。

私は彼の手を掴み、行かないでと懇願したが、激高した彼に階段から突き落とされ、両脚と頭蓋骨の骨折の重傷を負った。

ICUで一ヶ月間治療を受け、ようやく意識を取り戻した。

今回、私は泣き喚いて騒ぐような真似はせず、自ら海外に住む母に連絡を取った。

「お母さん、この前話していた遺産相続の件、引き受けるわ」

……

一人で退院手続きを済ませると、私はタクシーを拾い、蒼真の会社へ向かった。

会社のビルの前に立った時、九年間も働いてきたこの場所が、急に自分とは縁もゆかりもない、よそよそしい場所のように感じられた。

たった一ヶ月離れていただけなのに、社内システムから私の情報は跡形もなく消去されており、警備員にも行く手を阻まれて中に入れてもらえない。

仕方なくスマホを取り出し、蒼真に電話をかけたが、一向に出る気配はなかった。

代わりに、星野莉乃(ほしの りの)からビデオ通話がかかってきた。

画面の向こうで、彼女は口角を上げ、少し申し訳なさそうな口ぶりで言った。

「泉緒さんがこんなに早く退院するとは思わなかったわ。蒼真ったら私の身の安全を心配して、今は見知らぬ人を会社に入れないようにしているの。でも心配しないで、今すぐ警備員に入れてもらうように伝えるから」

莉乃の指示により、固く閉ざされていたゲートが私のために開かれた。

私は数秒間その場に立ち尽くした後、ゆっくりと中へ足を踏み入れた。

蒼真のオフィスのドアはあえてなのか、隙間が開いたままだった。中へ入ると、肌もあらわなキャミソール姿の莉乃がソファに腰かけ、勝ち誇ったような笑みを浮かべて私を迎え入れた。

傍らにいる蒼真は上半身を剥き出しにしており、二人の間にはひときわ艶めかしい雰囲気が漂っていた。

私は一瞥しただけで視線を戻し、躊躇することなく退職届をデスクの上に置いた。

私に無視されたのを見て、蒼真は眉をひそめ、私の前に立ち塞がって釈明した。

「莉乃は帰国したばかりなんだ。両家が昔から親しいのは知ってるだろ。両親からも彼女と親睦を深めるように言われていてね。それに、彼女のほうがお前よりこのポストに適任なんだ」

「理由はそれだけじゃないわ。泉緒さん、まだ知らないのね。私、蒼真と婚約するの」

莉乃は蒼真の言葉を遮ると、これみよがしに指先のダイヤの指輪をこちらに向けた。蒼真の指にも全く同じ指輪がはめられていた。

蒼真は婚約の件についてこれ以上の弁解はせず、ただ静かに私を見つめていた。

私は彼を見上げ、軽く頷いた。

「わかった」

私は問い詰めることも、釈明を求めることもせず、逆にデスクの上の書類を指差した。

「退職届はもう提出済みよ。手続きも進めているし、業務の引き継ぎもすべて終わらせてあるから」

蒼真は私がそんな言葉を口にするとは思いもしなかったようで、驚きに目を見開いた。

私は二人の怪訝な視線を背に、迷わずその場を立ち去った。

一歩踏み出すごとに、脚の痛みが神経を鋭く突き刺す。

実家の食事会で、嫉妬した莉乃を追いかけるため、蒼真が私を階段から突き落としたあの光景は、今でも鮮明に思い出せる。

彼への愛など、ICUで必死に生を求めていた一ヶ月の間に、とっくに消え失せていた。

蒼真はいつの間にか追いかけてきており、私のすぐ後ろに立っていた。

彼は背後から包み込むように私を抱きしめると、項に顔を埋め、甘えるように頬を私の首筋にすり寄せてきた。

「俺と莉乃は幼馴染だ。俺が結婚すると知ったら、彼女が嫉妬するのは無理ないんだ。婚約のことはあまり気にしないでくれ。篠原家と星野家は釣り合いが取れているし……」

「気にしていないわ」

私は蒼真の言葉を遮り、突き放すように彼との距離を置いた。

九年という歳月を共にし、これ以上に親密なことだって幾度となく重ねてきたはずなのに。

今の私にとって、彼の親しげな振る舞いは生理的な嫌悪感でしかなかった。

蒼真の顔が一瞬にして苦々しく歪み、納得がいかないとでも言うように、その場に立ち尽くした。
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