The Royal Blood of the Lycan Princess

The Royal Blood of the Lycan Princess

last updateLast Updated : 2024-12-03
By:  annerie15Ongoing
Language: English
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Synopsis

Book 1: Her Twin Mates Book 2: --- Amelia grew up in love with her mother and brother. But everything changes when her mother dies in a rogue attack. She was blamed by her packmates because of it. And even her brother started didn’t talk with her. Her burden became harder when her wolf didn’t come out and her fated mate, their next Alpha, rejected her. Amelia ran away from their pack to start her new life in a human city. But then she learned that instead of a wolf, she was a Lycan after all! And the Moon Goddess blessed her more because her second chance mate was the Twin Princes! Would Amelia’s life finally become happy with her two mates? Or will it just become a burden to her as her beast comes out? ~~~ “Mine…” he whispered. But there was something different. This man was looking at her like they had just met. But his eyes looked different. ‘Mine! Mine! Mine!’ Lily said happily. He smiled at her and stepped forward. “It’s true. You are true.” Amelia was confused. She doesn’t know what to say. She might not know the name of her mate, but she remembered she had blue eyes. Though, the man in front of her had the same scent and hair color. He still looked like a different person. She stepped backward. The door behind him opened again and a man came out. ‘OMG! What is this?!’ Lily exclaimed. ‘What is going on, Lily? Am I dreaming?’ ‘No! Oh, Moon Goddess! You blessed us more!’ “I see you saw our mate.” Another man stood up in front of Amelia. There she saw two different people but with the same face. Warning! This story consists of violence and scenes not appropriate for young readers!

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Chapter 1

B1: HTM - 1

痛みが、まだ生々しく胸に残っていた。

熱に浮かされたような視界の向こうで、誰かが私の名前を呼んでいる。その声が、信じられないほど優しかった。

「……リア、目を覚ましてくれ」

私の額に触れる手。男の声。低く、少し掠れていて、けれどどこか懐かしい響き。まぶたを押し上げると、目の前に一人の男がいた。

漆黒の髪と鋭い輪郭。凛々しい目元。

見覚えがある——でも、その顔は私にとって、最も見たくなかった顔だった。

「……なんで、あんたがここに……」

声がかすれる。痛みと混乱で、頭がうまく回らない。でも私は確かに、この男に殺されたのだ。胸に深く、鋭く突き立てられた剣の感触。今も、身体の奥にその記憶が刻まれている。

「よかった、助かって……本当に……」

男——カイルは、まるで恋人に再会したかのような顔で笑っていた。その表情が、なによりも恐ろしかった。

私は首を振ることもできなかった。傷は深く、意識はかすれていく。それでも、この状況が夢や幻ではないと、理性のどこかが告げていた。

「気をつけろ。まだ完全に治ってない。しばらくは寝てた方がいい」

カイルはそう言って、壊れ物を扱うように慎重にブランケットをかけ直した。その動作一つひとつが優しくて——優しすぎて、気が狂いそうだった。

どうして、こんな顔をするの? 私を殺したくせに……

涙が勝手ににじんだ。声を出す力はなかった。けれど、カイルはそれを誤解したのだろう。彼の手が、そっと私の頬に触れた。

「ごめん……怖かったよな。でも、もう大丈夫だ。俺がいるから……」

その言葉が、刃よりも鋭く胸を貫いた。この男は、覚えていない。私を殺した記憶を——

リアは目を閉じた。見たくなかった。あの男の顔も、声も、聞きたくなかった。

「俺は……なぜ君と一緒にいるのか、よくわからない。でも……顔を見た瞬間、守らなきゃって思った」

静かに語るその声音が、酷く優しい。あまりにもまっすぐで、残酷なほどに無垢だった。

私を殺したあんたが、そんな顔するなんて。

私の中に、記憶が蘇る。血の匂い。倒れた感覚。剣が胸を貫いた時の衝撃。そして、崩れ落ちる意識。

「……本当に、何も覚えてないの?」

絞るような声で問いかけると、カイルは眉をひそめて目を伏せた。

「夢を見た気がするんだ。君が泣いてて……俺は、血まみれの剣を持って……でもぼやけてて、何があったのか……」

その言葉に、リアの胸が痛んだ。何もかも忘れたふりをしているのではない。本当に、記憶が欠けているのだとわかってしまう。だからこそ、怒ることもできなかった。

カイルはベッドにそっと手を添えて、彼女を見つめた。

「怖がらせてごめん。でも、無理に話さなくていい。今は君がそばにいるだけで、それでいい」

優しい声だった。けれどその優しさが、何よりも残酷だった。

-----

日が傾き始めた頃、私はようやく起き上がることができた。小さな山小屋。質素だけれど清潔で、暖炉では薪がぱちぱちと音を立てて燃えている。

カイルは台所で何かを作っていた。慣れない手つきでスープをかき回している。その後ろ姿を見ていると、胸の奥が複雑にざわめいた。

この人が、本当に私を殺したの? 今のこの優しい人が?

「起きたのか。体調はどうだ?」

振り返った彼の顔は、心配そうで、愛おしそうで——私への愛情が、隠しようもなく溢れていた。

「……少し、良くなったわ」

「そうか。よかった」

カイルは安堵の表情を見せて、椀にスープを注いだ。

「あまり上手じゃないけど、食べてくれるか?」

差し出されたスープは、確かに見た目はあまり上手とは言えなかった。でも、湯気と一緒に漂ってくる匂いは悪くない。何より、私のために作ってくれたという事実が、胸を温かくした。

一口飲むと、優しい味がした。塩加減も絶妙で、身体の芯から温まる。

「美味しい」

素直にそう言うと、カイルの顔がぱっと明るくなった。

「本当か? よかった……初めて作ったから、心配だった」

初めて? でも、なぜか手つきは慣れているようにも見えた。記憶を失う前は、料理をしていたのかもしれない。

「カイル……あなたは、自分のことを覚えてるの?」

「いや」

彼は首を振った。

「名前も、過去も、何もかも曖昧だ。ただ、君を見た瞬間に『カイル』という名前が浮かんだ。それが俺の名前だと、なぜか確信できた」

「他には?」

「君を愛してるってことだけは、はっきりしてる」

またそんなことを。私の頬が熱くなる。

「どうして、そんなことが言えるの? 記憶もないのに」

「理由はわからない。でも、君を見てると胸が苦しくなる。大切にしたくて、守りたくて……これが愛じゃなくて何だって言うんだ?」

その言葉に、私の心は大きく揺れた。嘘偽りのない、真っ直ぐな想い。記憶を失っているからこそ、純粋に私だけを見つめている。

でも、だからこそ辛い。この愛は、偽りの上に成り立っている。

「私のことを、何も知らないのに」

「これから知ればいい。君の好きなもの、嫌いなもの、笑顔の理由、涙の理由……全部、教えてくれ」

カイルが私の手を取った。大きくて、温かい手。この手が、私の胸を貫いたなんて信じられない。

「時間はたくさんある。急がなくていい」

時間? 私たちに、そんなものがあるの?

いつか彼の記憶が戻ったら。いつか真実を知ったら。この優しさは、憎しみに変わってしまうかもしれない。

「リア? どうした? 顔が青いぞ」

「何でもない……ちょっと疲れただけ」

嘘をついた。でも、本当のことなんて言えるはずがない。

カイルは私をベッドまで運んでくれた。お姫様抱っこで、まるで本当の恋人同士みたい。

「もう少し休め。俺がそばにいるから」

ベッドの脇に座って、私の髪を優しく撫でてくれる。その手つきが、どこまでも慈愛に満ちていて、涙が出そうになった。

「カイル……」

「何だ?」

「もし、私があなたを傷つけたことがあるとしたら……それでも、愛してくれる?」

彼は少し考えてから、微笑んだ。

「君が俺を傷つけるなんて、想像できない。でも、もしそうだとしても……愛してる。君がどんな人でも、何をしたとしても、この気持ちは変わらない」

嘘。きっと、真実を知ったら変わる。

でも今は、その言葉にすがりたかった。

「ありがとう……」

カイルは私の額にそっとキスをして、部屋を出て行った。一人になった私は、胸の傷跡に手を当てた。まだ痛む。でも、それ以上に心が痛んだ。

愛してる。この人を、心から愛してしまった。

殺された相手を愛するなんて、狂気の沙汰かもしれない。でも、止められない。

窓の外では、夕日が山の向こうに沈んでいく。美しい光景だった。でも私には、不吉な予感しか感じられなかった。

この幸せは、いつまで続くのだろう。

その答えを知るのが、怖くて仕方なかった。

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