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176.彼女の実感⑧

Penulis: Aica
last update Tanggal publikasi: 2026-01-19 20:29:28

そしてそのあとの食事中は、何事もなく和やかな雰囲気で、いつものように楽しい時間を過ごす。

気まずくならないように、ちゃんといつもの雰囲気に戻してくれた社長は、やっぱりさすがで。

だけど、それはきっと誤魔化すとか後回しにするという意味ではなく。

楽しく食事をしたいからという気持ちを大切にしてくれたのだろうと思うから。

お互い気まずい雰囲気のまま、探り合ったような状況のまま食事をしても、きっと味もしないしつまらない。

だからこそ、食事をしてからちゃんと話す時間を作ってくれるのは、社長らしい誠意で。

そして、そういう人間らしさを感じられるこの状況も嬉しく思えるから。

それから、片付け終わったあたしを社長は気長に待ってくれて。

ソファーで待っていた社長の元に行くと、あたしに気付いて優しく微笑みかけて迎え入れてくれる。

「お待たせしました」

「ん。お疲れさん」

「あっ、なんかコーヒーでも飲みますか?」

「お前は? 飲みたいの?」

「あっ、あたしはどちらでも」

「ならいいよ、今は。もうゆっくりして?」

「あっ、はい。ありがとうございます」

あたしが社長を気にかけて声をかけたのに、逆に気にかけられ
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