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第25話

Author: ラクオン
「うん、ビザのことね」

梨花は何気なく、軽く嘘をついた。

「綾香が海外旅行に誘ってくれて。でも私、面倒で行きたくないって言ったら、お母さんがそれ聞いて、手配は任せなさいって言ってた」

言い終わるか終わらないかのうちに、スマホが鳴った。

1億円の入金。

一真はそれ以上追及せず、昨夜のことを思い出すように話を戻した。

「そういえば昨日、あなた何か用があるって言ってたよな。なんだったっけ?」

梨花は一瞬言葉に詰まり、唇を引き結ぶ。

「ビザのこと。手続き面倒だし、一真に頼めば楽かなって思って」

「もう少し早く帰ってれば、手間かけさせずに済んだのかな?」

一真は苦笑しながら、テーブルにあった空のギフトボックスをちらりと見た。

「これ、僕へのプレゼントだったんだよな?」

「お母さんが見つけて、気に入ったみたいで持って行っちゃった」

梨花はさっと答える。

「もし欲しいなら、次はお母さんにもう一つ頼んでもらって」

一真は頷いた。

「母さんが喜んでくれたなら、それでいい」

彼はそれ以上中身を聞こうともしなかった。

まるでこの三年間ずっとそうだったように。

ただ、無関
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たまい
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