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第507話

作者: ラクオン
特に眼瞼痙攣など。

「ゴホン」

海人は口元に拳を当てて咳払いをした。

「いや、いい。ただの寝不足だ」

それから、彼は智子に視線を移し、意味ありげに尋ねた。

「おばあちゃん、足首が相当痛むんじゃないですか?もう我慢できないくらいに」

智子は聞こえないふりを決め込んだ。

まったく、どいつもこいつも。

梨花は心底心配そうに声をかけた。

「智子おばあちゃん、その……」

「平気よ、大したことないから!」

智子は、氷嚢のせいで冷え切った梨花の手を握りしめた。

「梨花、ここに一人でいると退屈でねえ。それに怪我までしちゃって、これじゃあ一歩も外に出られないわ」

そう言いながら、彼女は少しバツが悪そうに梨花を見つめた。

「しばらくの間、一緒に泊まってくれないかしら?」

それを聞いて、梨花は少し戸惑った。

別に大したことではない。

霞川御苑は竜也の家だし、使用人たちも昔からよく知っている顔ぶれだ。

だが、彼女は少し言い淀んだ。

「竜也に帰ってきてもらって、一緒にいてもらった方がいいんじゃ……」

「あの子?」

智子は即座に鼻を鳴らした。孫に対して不満があるのは明らか
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