LOGINヤスタカが用意したのは、山奥の一般家屋。 の形を模したクリエイター専用ハウスだった。 様々なクリエイター達と、それをまとめるヤスタカの、倫理観崩壊ハーレムが始まる。
View More朝のダイニングは、いつもどおり賑やかだった。
緩いざわめきとコーヒーの香りが流れる、そんな朝だ。
キッチンではゆかりが軽やかに動き回り、食器の音とコーヒーの香りが漂う。
その中に、寝不足の足取りでようこがふらりと現れる。
ようこ「おはよう……ゆかり、コーヒーお願い」
ようこは大きくあくびをしながら椅子に体を預けた。
ゆかりは鍋を混ぜる手を止めず、ちらりと笑う。
ゆかり「はーい、昨日も夜更かしですか?濃いめで用意しますね」
ようこは半分眠ったまま、テーブルに突っ伏す勢いで崩れかけていた。
りえ「ようこさん!今朝はミーティングだと言っていたではありませんか!遅いです!」
新聞を片手にしていたあいも、すかさず突っ込む。
あい「そうだぞようこ。私のように5時に起きて筋トレしろとは言わないけど、朝はリズムを作る大切な時間。シャキッとしないと」
ようこは片目を開け、どこか拗ねた声で返す。
ようこ「仕方ないでしょ……4時まで仕事してたんだから……夜更かし組には朝のミーティングは辛いのよ……」
またテーブルの上に沈む。
その横に、ゆかりが湯気の立つマグを置く。
ゆかり「お疲れ様です。どうぞ。うーんと濃いめですよ」
ようこはマグを握ったまま、テーブルを見回した。
ようこ「ありがとゆかり……それより、私より遅い人たちは?まだ寝てるの?そっちに文句言ってよ……」
その問いに、ゆいが俯いたまま頬を赤く染める。
ゆい「ヤスタカさんとあとの方達は……その……昨夜は……」
その赤さだけで、彼女が何を見て、何を聞き、何を思っているかが全員に伝わった。
ゆい「あ、出てきたみたいです……けど……朝までだったみたいです……」
ようこはコーヒーを吹きかける勢いで顔を上げた。
ようこ「え?そこまで聞こえちゃうの?今もってこと?」
ゆいはさらに紅潮しながら、震える声で続ける。
ゆい「いえ……ヤスタカさん以外の方達の息が荒くて……足取りもなんだか引きずるような感じだったので……」
ゆいは俯いたまま、さらに真っ赤になる。
ゆい「それと、この家は防音がしっかりしてるので、ちゃんと扉を閉めたら私でもほとんど聞こえません……」
ようこは、そこでりえの方にゆっくりと意地悪な視線を滑らせる。
ようこ「そうね。確かに隣の部屋の音も聞こえないものね。例えば……昨日の昼間のスタジオみたいに扉を開けたままだとあんな声まで聞こえちゃうの?」
りえは派手にコーヒーを吹き出した。
テーブルを拭きながら、しかし必死で言い訳を続ける。
りえ「な!?そんなはずはありません!ちゃんとヤスタカさんと2人で鍵まで確認しました!」
言い返した瞬間、自分から墓穴を掘ったと気づく。
りえ「……ようこさん……嵌めましたね……」
ようこはマグを持ち直し、ニヤリと口角を上げる。
ようこ「私は例え話をしただけよ。りえちゃんの自爆じゃない?」
りえは真っ赤になったまま震えるだけ。
あいが机を叩く。
あい「りえ!お前もか?けしからん!風紀が乱れてる!」
またしてもようこが淡々と火消しをする。
ようこ「風紀ねえ……この家にそんなものあったかしら…それに日頃から風紀を乱してるのは……」
視線がゆっくりとキッチンへ向く。
ゆかりが楽しげに朝食を作っている。
ゆい「……そうですね……ゆかりさん……いつでもどこでもなんで…正直部屋の外に出る時は緊張します……大体ゆかりさんの声が聞こえてくるので……」
ゆいはとうとう真っ赤を越えて湯気を出しそうだった。
そんな空気を変えるべく、ようこが口を開く。
ようこ「でもあれね。けしからんと言えばあいのその胸じゃない?そそる形と大きさよね……じゅるり……」
りえ「ようこさん……オヤジくさいですよ……」
あい「お?これか?自分としては重くていい筋トレ程度にしか思ってなかったけど……ふふ……ヤスタカはお気に入りでな……いつも潰れるほど揉みしだいてくれるんだ」
なにが楽しいのか、あいは自分の胸を鷲掴みし出した。
ゆい「潰れるほどって……痛くないんですか?……」
ゆいの普通の疑問に、あいはキョトンと答える。
あい「何を言ってるんだ?痛いからいいんだろ?おかしなことを言うな?」
ゆい「え!?私がおかしいんですか?」
ようこ「大丈夫よゆいちゃん。おかしいのはあいとこの家の方よ」
りえ「全く……とんだドMなのにどの口で風紀とか言ってるんでしょうね」
ようこ「下の口じゃない?」
ゆい「……さすがに下品すぎます……」
ー
少しの沈黙を切り裂いたのは、張りのある男の声だった。
ヤスタカ「おはよう!」
見た目に反して、声だけは妙に若い。
その勢いのままキッチンへ向かう。
ヤスタカ「ゆかり、朝食の準備手伝うよ」
続くように、いろは・しずか・めぐみがダイニングへ現れる。
三人とも足取りは重く、疲労の色が濃い。
いろは「おはようございます……はぁ〜しんどいです……けど、幸せです♡」
しずか「しんどいは賛成……ホントなんなのかしら……あの体力……」
めぐみ「あたし……もうだめ……腰が動かない……50手前の男の体力じゃ無いわね……」
昨夜……いや、今朝までの惨状を語るような、恨みのこもった……なのに満足げな声。
りえが呆れたように呟く。
りえ「3人がかりでこれですか……しかも本人はあんなに元気で……バケモノですね……今更ですが……」
視線がキッチンへ集まった時、全員が気づく。
“そこにいるはずのゆかり”がいない。
見えるのは、心なしか息を荒くしたヤスタカだけ。
あい「ゆかり!そこで何してるんだ!?」
ゆかり「ふぁい?なにふぉいふぁれましへも……」
ようこが呆れながら、決定的な一言を投げる。
ようこ「……ひとまず口を離しなさい……」
ちゅぱ。
ゆかり「何と言われましても……“お掃除”ですが?」
しずかは額を押さえ、あいは怒鳴りかけて言葉を噛む。
あい「……確かにゆかりが1番風紀を乱してるな……羨まし……じゃなくて!時と場所を考えろ!節操が無さ過ぎる!」
めぐみ「そうよ〜ゆいがもう限界みたいよ」
その通り、ゆいは机に突っ伏して瀕死状態。
ゆかり「ん♡んく……ん!……はぁ……ご馳走様でした♡」
満足げに立ち上がりながら、ハンカチで口元を拭う。
ゆかり「さあ、朝食にしましょうか。私はお先にいただきましたが♡」
しずか「はあ……もういいわ……食べましょ」
ー
みんなの話し声と食器の音ののち、ヤスタカが本題を切り出す。
ヤスタカ「さて、前から言っていた通り今日から俺とあいとゆかりで2泊3日の出張だけど、みんなはどんなスケジュール?」
いろは「そうですね……特別立て込んではいませんが、あいさんのコラムが少し押してますね。それ以外はそれぞれで個別の作業です。
ヤスタカさんが必要な作業は入れないようにしておきましたから」
ヤスタカ「そうか。じゃあ出先であいの進捗は俺が見張っておくよ」
めぐみはまだテーブルに沈んだまま、弱々しく声を漏らす。
めぐみ「牧場か……ちょっと撮ってきて欲しい画があるから後でラインで送るわ。ロケハン、私の替わりにお願いするわ」
ヤスタカ「一緒にくるか?MM号ならまだ乗れるぞ?」
めぐみは伏せたまま鋭い目だけ向ける。
めぐみ「そうね、こんな状態じゃなければ行ったかもね!あんたのせいでね!」
ヤスタカ「すまん……めぐみは体小さいから気をつけてるつもりだったんだけど……」
めぐみ「ちっぱい言うな!」
ヤスタカ「言ってない!体が小さいっていったんだ!」
めぐみ「小さくない!」
ようこがクスクス笑いながら呟く。
ようこ「でもあれね、ドMコンビとMM号で2泊3日ねぇ……何もないといいけど……」
その言葉にハッとして立ち上がるりえ。
りえ「あ!本当に気をつけてくださいよ!その組み合わせ、前に職質されたチームじゃないですか!」
しずか「ああホントねぇ。街中で盛ってたんだっけ。そりゃ通報されるわよ」
ふとあいを見ると、“悪いことをした”と言う顔ではなく、むしろ嬉しげに遠い目をして恍惚と呟く。
あい「ああ……あの時は本当に楽しかった……見えてないのに見られているかもと想像しただけで……昂りが蘇る……あんな人数に襲われてしまったら私はどうなってしまうのか……ああ!」
カチャン。
コーヒーカップが置かれただけなのに、空気が凍りつく。
いろはが笑顔のまま、静かに言った。
いろは「……お二人とも……いえ、お二人だけじゃ無いですが、皆さんがどんな性癖を持って、どこで誰と何をしても何も言いません……皆さん大人なので……ですが……」
笑顔の奥に潜む怒気は深く、冷たい。
いろは「ヤスタカさんは優しいですからね。皆さんが何をしてても許してしまう……そこも素敵なんだけど……このプロジェクト……というか、ヤスタカさんの足枷になるような事をしたら……」
いろははさらにニッコリと笑う。
言葉の続きを発さず、笑顔のまま面々を見渡す。
その沈黙に全員が震えた。
空気を和らげたのは、またヤスタカだった。
ヤスタカ「うん、いろは……俺のために言ってくれてるのはわかったよ。ありがとう」
空気が少し和む。
しかし、ヤスタカの声には別の熱も混じっていた。
ヤスタカ「いろは……この後時間あるかな?俺の部屋に来て。ゆかり、あい、ちょっと出発遅れるけど待っててくれ」
ようこが呆れたように笑う。
ようこ「あ〜あ、これは出発は明日と思った方がいいんじゃない?」
りえ「いや、さすがにヤスタカさんでも徹夜明けで……ありえますね……」
この騒がしさも、ほんの数ヶ月前には想像もつかなかった……
ピンポーン 私、“まあや”は、山奥の一軒家のチャイムを鳴らす。 ネットでこんな噂を耳にしたからだ。 人里離れた山奥に住まう、トップクリエイター集団の事を。 曰く、このハウスに入れば成功は約束されたようなものだと…… 例えば、視聴回数数百程度の動画のアカウントが日本でわずか数%の上位配信者に食い込んだとか。 ただ、悪い噂もある。 曰く、その団体の代表は、若い女性クリエイターを金で集めて性的に搾取していると…… 成功と性交を天秤にかけて……やかましいわ! こほん……つまり、私でもワンチャン成功できると言うこと!歌い手として! とはいえ、田舎から出てきてまた山奥の田舎に来ると言うのは正直複雑です。 でもそんなことは言ってられない。 動画で予習した限りでは、この巨大な日本家屋の中にとんでもない最新設備が備わっているとか。 だけど、設備だけで成功できるほどこの業界は甘く無い。なにか特別なノウハウが?いや、そんな怪しげなセミナーみたいな……歌い手として名をあげるのに、精神論のノウハウなんて学んでいる暇はない。 悪い方の噂にはちょうどいい田舎具合なのでしょうけど…… あれ?これは……早まったかも…… 成功したい一心であまり考えずに来てしまった…… そんな事を考えていると、玄関が開けられた。 しまった!チャイムを押していたんだった!「はーい。あなたがまあやさんね? ヤスタカ……代表から聞いてるわ。才能のありそうな歌い手なんですって?上がって。 ああ、私はしずか。小説家よ」&n
こんにちは、りえです。 皆さん私のことをチョロい女だと思っているようですが、そんなことはありません。 私だって、それなりに経験を積んだ大人の女です。 ほ、本当です!信じてください!ヤスタカさんが異常なんですよ! ー「さあいろは、帰りましょう」 ここは高校の教室。授業も終わり、部活に入っていない私といろはは帰る準備を整えていました。 そんなとき、いろはのスマホにLINEが……「ごめーんりえ!この間のおじさまからお誘い来ちゃった♡」「またですか?最近特に多くないですか?」 私の言葉に不思議そうな顔をするいろはは、確かに最近毎日学校終わりに誰かの元に行ってしまう。 なにやら2人の会話に齟齬を感じたいろははこともなげにこんな言葉を言い放ちます。「ああ違う違う。最近また人数増えちゃってさ。ローテーションしても毎日でも時間が足りなくて♡学校終わりから回らないと全員と会えないんだよね♡」 私はジト目でいろはを見ます。「回るって……ああそうですか。私には関係ありませんが、病気やトラブルは勘弁してくださいよ?」 何の話かといえばいろはのセフレの話です。 このいろはという子は、初体験は小学校、中学卒業の頃には経験人数が3桁に及び、女子高生というブランドが付いてからは加速度的に人数が増えていっています。 その間、“彼氏”と呼ばれる相手も何人かはいたようですが、彼女の性欲と多様なSEXへの探究心は、1人の男の背中には重過ぎるのです。 よって、“彼氏っぽい男”は絶えずいるのですが、いろはとしては1人に絞る気はないようです。前
いろはです。私の原点を語るとしましょう。 私の原点。即ちヤスタカさんとの出会いから、私が私になったと言えます。 それまでの私を語るには……BAN待ったなしの条例違反です。 ー 都内のソープランド。私の職場です。 経緯はアレですが、SEXが好き過ぎる私には天職でした。 今日も順調に趣味と実益の両立です♡「いろはちゃん。今日のラストは新規で90分、オプションは即尺とマットね。ラストだから延長ガッポリ稼いできてよ」「はーい♡私、明日休みなんで閉店朝でもいいですか?♡」「む……オプション追加できたらな?」「任せてください!タマタマも財布も空にしてやりますよ!♡」 ー「初めまして、いろはです♡」「初めまして、ヤスタカです。きょ、今日はよろしくお願いします」 ベビードールに身を包み、三つ指をついて出迎える私。 恐らく風俗経験が乏しく緊張が伺えるその人は40代後半といったところでしょうか。 白髪混じりの髪と、苦労を物語るほうれい線が浮かぶ顔。 身長はそこそこ高いし筋肉もありそうですが、“使うための筋肉”のようです。 ガテン系によくあるオラ付きが見えないことから製造工場勤務といったところでしょうか。「んふ♡緊張してるんですか?身構える必要ありませんよ♡どうかリラックスしてください♡良かったら敬語も無くして欲しいです。無理にとは言えないですけど……」 私は、相手が不慣れと見るや早速あざとく親密度を改ざんします。 少し悲しげな表情で上目遣いで“可愛いお願い
朝は驚いた。“私たちはみんな壊れている”。そう突きつけられた。ううん、突きつけられるまでもなく、このハウスが異常なのはわかっていたこと……だけど、ああもハッキリ言われると考えざるを得ない。思えば私はこんなんだったっけ?ヤスタカに恋して、ヤスタカについてきて、ヤスタカと交わって……これだけなら普通の恋愛。けどその間に7人もいるのは確かにおかしい……気がする……そんな関係も朝の話でどうなるやら……なんて思っていたけど……「ちょっとめぐみ……あなたここの倫理観に物申してなかった?なんで今日の今日で参加してるのよ……」夜。ここはヤスタカの部屋。朝の話で参加者が減ればヤスタカを独占できるかも、なんて思ったのに……「あははは……いやぁ普通じゃないとは思ってるのよ?けどまぁそれはそれ。“だからしない”とはならないわよ。気持ちいいSEXは別腹みたいな?あん!♡」「めぐみ、集中しろよ。全力が見たいんだろ?」「あ!そ、そう!遠慮しないで!ん!ん!♡あ、これヤバい!奥!潰れちゃう!あ"〜!」もう……ヤスタカの全力……私がお願いしようと思ったのに……というか、なんで全員いるのよ。朝あんな空気になってもすることはするとか……みんな性と思想が乖離しすぎよ……