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第1135話

Penulis: レイシ大好き
他の社長たちも口々に賛同した。

紗雪は以前、商業界の場にも顔を出したことがあるので、皆どこかで彼女を見た記憶があり、美月のそばにいる緒莉ではなく、紗雪の顔をちゃんと知っていた。

その顔立ちは、一度見れば忘れられないほど鮮烈なものだ。

ひと目見ただけで、思わず息を呑むほどの美しさ。

今、美月の隣に立つ緒莉も美しいには美しいが、あの圧倒的な存在感とまではいかない。

記憶に焼き付くほどの「驚き」はない。

しかも、紗雪は能力も際立っていて、容姿などむしろ目立ちにくい長所にすぎない。

その言葉を聞いた瞬間、美月の横で緒莉は思わず拳を握りしめ、張り付いた笑顔が崩れかけた。

――この人たちは一体何がしたい?

自分は今、母のそばに堂々と立っているのに、誰一人として自分に興味を示さず、紗雪の所在を尋ねる。

まるでわざと見て見ぬふりをしているようだ。

――暇なの?人の神経を逆撫でするためにここに来たのか?

美月の表情にも気まずさが滲んだが、褒められているのは自分の娘だ。

頬は自然と誇らしげに緩む。

「紗雪は少し用事があって、もうすぐ着くと思います」

そう言いながら、緒莉を前へと押し出した。

「こちらが長女の緒莉です。海外の大学でデザインを専攻し、奨学金も数多く受賞して、海外のデザイン賞の証書も持っています。体があまり強くないけれど、能力は私も太鼓判ですよ」

場の空気が一瞬止まる。

皆、互いに目を合わせ、小さくうなずくだけだった。

彼らは美月の意図を察した。

誰も積極的に話を広げず、緒莉に対して形だけの笑顔を向けるに留まる。

心底、興味がないのが手に取るように分かる。

なぜあの圧倒的に優秀な紗雪を堂々と紹介しないのか。

なぜ名も知られていない長女をわざわざ押し出すのか。

理解に苦しむ、という顔だ。

もし自分たちなら、迷わず能力ある娘を前に出すだろう。

利益を生む稀有な人材。

しかも美しい。

そんな存在は滅多にない。

「さすが二川会長。いい教育施していますね」

「本当に羨ましいです。紗雪さんがあれだけ優秀なうえに、緒莉さんまでこれほどとは......すごい家系です」

「素晴らしい。今度うちの息子と交流させていただきたいものです」

口では褒めるが、視線には熱がない。

それ以上、緒莉について聞く気もなく、会話を続けるつもりもない
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